キミ・ライコネンの来季マクラーレン入りのウワサが高まる中、メルセデス・ベンツ・モータースポーツ・バイスプレジデントのノルベルト・ハウグは、マクラーレンはふたりのトップドライバーをうまくコントロールすることができると述べた。
フェラーリは、フェルナンド・アロンソと2010年から3年にわたる契約を結び、ライコネンの今季末での離脱を正式に発表した。これにより、ライコネンは、2002~2006年に在籍していた古巣マクラーレンに復帰するものとみられている。
「我々の協力関係を振り返ると、ポジティブなものだったと思う」という、ライコネンについてのハウグのコメントを、プラネットF1が伝えている。
「我々は少なくともふたつの世界選手権を獲得できたはずだった。2003年には2ポイント差で逃した。敗因のひとつは一度のエンジントラブルで、あれがなければ彼はタイトルを獲れていただろう」
「2005年も、公平に見て、彼がタイトルを獲っていた可能性がある。あの当時のエンジンは今ほど性能も信頼性も優れていなかった。我々のチームにいたことで、ふたつの世界選手権獲得という素晴らしい結果を彼は獲得できた可能性があった。私は彼といい関係を築いているし、彼の方も同じことを言うと思う」
しかしマクラーレンは過去に、ふたりのトップドライバーをうまくマネージできなかった経験を持っており、その点が心配されるところだ。アロンソとルイス・ハミルトンのラインナップを抱えた2007年には、チーム内の緊張が高まり、スパイ事件もあって、結局ドライバーズおよびコンストラクターズの両選手権を取り逃がした後に、アロンソが契約を早期終了し、わずか1年でチームを離脱した。
しかしハウグは、ナンバーワン待遇を望むふたりのドライバーを雇うことに、何ら問題はないと自信を示している。
「最高のドライバーたちを雇うためには、できることはなんでもやるべきだ」とハウグ。
「問題なのは、金や可能性や才能だ。ふたりのトップスターを抱えることは問題ないと私は思う」
「アロンソの時には、外部からのノイズはあったものの、実際チーム内では、全員が自分の仕事をこなしており、我々がタイトルを獲得できたはずだった。チームオーダーがなかったせいでタイトルを取り逃がしたのではない。もしハンガリーでフェルナンドがルイスをブロックしていなければ、ペナルティは科せられず、1ポイント余計に獲ることができ、チャンピオンになっていただろう。時にこういうことは起こるものだ。我々は(2008年には)1ポイントで勝ち、(2007年には)1ポイントで負けたのだ」
「しかし、何か変更があると言っているわけではないことは強調しておきたい。そこは重要なことだ。しかし、ドライバーたちの“もし”とか“なぜ”といったものをコントロールすることが最も重要なことだ。そして我々にはそれができる能力がある」
一方でハミルトンと父親でマネージャーのアンソニーは、現在のチームメイト、ヘイキ・コバライネンを残留させることを強く望んでいると言われている。コバライネンであれば、ハミルトンがナンバーワンドライバーのステータスを脅かされることはないから、というのがその理由だ。
「今のチームの状態にはすごく満足している」とハミルトンはオート・モーター・ウント・スポルトに対してコメントしている。
「でもどうなるのか状況を見なければならないね」
