ルノーF1チームのチェアマンであるジニー・キャピタルのジェラルド・ロペスは、ロバート・クビカの今季序盤の戦いに強い印象を受けたと語り、必ずやチャンピオンになるだけの素質があると期待を寄せている。
「私は、ロバートがF1ドライバーとなる前のBMW時代から彼のことを知っている」とロペスはSPEEDtv.comにコメントしている。「そして彼のスピードとそのキャラクターは、いつか世界チャンピオンになれるだけの素質を持っていると強く信じている」。
クビカはBMWのF1撤退により、ドライバーとしての評価が下がるのではないかという声が多い中、ルノーへと移籍。ここまでのところ、開幕戦でノーポイントだった以外、2、4、5位と好成績を収めランキングは7位と健闘している。
こうした成績により、再びフェラーリ移籍のウワサがささやかれているクビカだが、ロペスによると、ルノーR30は予選での速さが足りないことから、さらに上の成績を収めることは簡単ではないという。
「(中国GPは)いいレースだった。チーム全体がミスなく、正しい判断を下すことができた。予選ではロバートは我々の期待通りのポジションである6〜8番手につけている。しかしレースではもっといい所にいる。今、我々は予選でのスピードを高めるために一生懸命取り組んでいる」
そしてスペインGPへはいくつかのバージョンアップを施してバルセロナ入りすることで、ロペスはさらなる成績を期待している。「バルセロナには所々に小変更を加えることで、さらにマシンがよくなると思う。他のチームでもアップデートや大変更の動きがあるが、我々は追いつけると考えている」。