ホセ−マリア・ロペスは、USF1のF1参戦計画について、今にして思えば不確実なことに対して信用しすぎたことを認め、共同創始者のピーター・ウインザーとケン・アンダーソンのふたりは隠し事をしていたと非難している。
ロペスは1月にUSF1の正ドライバーとしてアメリカ、ノースカロライナ州を本拠地とするチームとサイン。
しかしながら、800万ドル(およそ7億2390万円)の持参金を用意したにも関わらず、日を追うごとにUSF1の参戦が実現しそうにないものとなりつつあった。
当初、チームはFIAに対してヨーロッパ外のフライアウェイ4GPについて欠場をすることで準備を進めるよう求め、後には2011年からの参戦を認めるよう依頼したが、いずれも却下された。
「僕たちが間違っていたとは認めたくはない」とロペスは「だまされた」と怒りとともにスカイスポーツに語っている。「2月にシャーロットを訪問したときすぐに、彼らが言っていた物事が本当のことではないと悟った。60年のF1の歴史で、サインしたチームが出場できなかったなんてことは思いもよらなかった。彼らは真実を隠していたんだ」
USF1からの参戦が実現しなかった後、ロペスはタイムアウト目前でヒスパニアレーシング(HRT F1)との契約を目指したが、HRTはカルン・チャンドックをブルーノ・セナのチームメイトとして選び、レースドライバーとしてのポジションは得られなかった。
「確実といえるプロジェクトはないが前進していく。あきらめず前へ進むんだ。もちろんこれまでと同じではないというのはわかっている。F1でレースをすることはほとんど無理なことなので、テストドライバーという立場が一番よいことだと思っている」とロペス。