イタリアGPでセバスチャン・ベッテルが優勝した後、タイトルを争っているライバルドライバーたちは、これで自分たちの可能性はなくなったと認めた。
ベッテルは今季8勝目を挙げ、残り6戦の時点で284ポイントを獲得。ランキング2位のフェルナンド・アロンソと112ポイントの差をつけた。
アロンソはレース直後、次のようにコメントした。
「残り6戦でタイトルを獲るのは無理だ。数字上は不可能ではないが、僕らが競える可能性はもうない。だから今後は毎戦エンジョイし、1戦1戦で勝利を狙い、選手権2位の座を確保することを目標に戦っていく」
フェラーリのチームプリンシパル、ステファノ・ドメニカリは、「不可能」とは断言しなかったものの、タイトル獲得の可能性はほぼないと認めた。
「(タイトル獲得は)非常に、非常に、非常に、非常に、非常に、非常に難しい。それは間違いない」
「我々にできるのは、選手権のことだけを考えるのではなく、自分たちができることを精いっぱいやることだ。だがセバスチャンがチャンスをほぼ手にしているのは明らかだ」
ランキング3位のジェンソン・バトンは、Sportinglifeから、タイトルの可能性はもうなくなったと思うかと聞かれ「ああ、もうチャンスはないね」と答えた。
「とっくに分かっていたことだけど、ドライバーとしては少しは希望を持ちたいじゃないか。でももうどうしようもない」
「でも今後もここ数戦のような素晴らしいレースをしていくつもりだよ」
ベッテルのチームメイトでランキング4位のマーク・ウエーバーは、今後は選手権2位争いをすることになると述べた。
「今僕らが争っているのはランキング2位だ。誰かがセブからタイトルを奪うには、彼が想像できないほどひどい結果を出す必要がある」
ランキング5位のルイス・ハミルトンは、レース直後に次のようにコメントしている。
「タイトル争いでセバスチャンを倒すことがまだ可能だとは思えない。でも今後もプッシュし続けていくよ。今はもうフライアウェイのことを考えているんだ。エキサイティングなレースになるだろうし、チームのためにもっと優勝することに集中していく」