サー・ジャッキー・スチュワートは、2010年のF1では、復帰したミハエル・シューマッハーを含む8人のドライバーがタイトルを巡って熾烈な戦いを繰り広げるだろうと予想した。
スチュワートは、Metroのインタビューにおいて、マクラーレンがジェンソン・バトンとルイス・ハミルトンのイギリス人チャンピオンコンビを選んだこと、メルセデスGPがミハエル・シューマッハーを復帰させ、ニコ・ロズベルグと組ませたことは誤りではないと述べた。
「後悔する結果にはならないだろう」とスチュワートは、マクラーレンとメルセデスのドライバーラインナップについて語った。
「しかしフェラーリにはフェリペ・マッサとフェルナンド・アロンソが、レッドブルにはセバスチャン・ベッテルとマーク・ウエーバーがいることを忘れてはならない。素晴らしいラインナップだ。トップチームにトップドライバーが揃い、これほど素晴らしいパッケージが出来上がった例は過去に記憶にないほどだ。彼ら全員に世界選手権を獲得する可能性がある」
誰がチャンピオンになると思うかとの質問に対して、スチュワートは答えを出さず、唯一優勝経験のないロズベルグも除外するわけにはいかないと述べた。
「今の段階では(ひとりを選ぶのは)無理だ。彼らの中でニコ・ロズベルグだけが優勝経験がない。だが、彼はミハエル・シューマッハーとロス・ブラウンの元で走るのだ。7度も世界タイトルを獲った彼らの元でね」
3年ぶりに復帰するシューマッハーは今年どのような活躍を見せると思うかと聞かれたスチュワートは、昔よりは難しい戦いに臨まなければならないだろうと予想した。
「彼が最後に戦ったころのフェラーリは、世界で最もいいマシンを持ち、すべてが彼を中心に回っていた。そのことについてはルーベンス・バリチェロが詳しいはずだ。当時は他の能力のあるドライバーがコンペティティブなマシンを持っていなかった。でも今年はそうではないと思う」