英AUTOSPORTが2015年スペインGPを戦った全ドライバーを10点満点で評価、満点がポール・トゥ・フィニッシュを飾ったニコ・ロズベルグに与えられた。
英AUTOSPORTのF1担当編集者ベン・アンダーソンは、2015年第5戦を振り返り、全20人のドライバーに評価点を与えた。
今年初のポールポジションと優勝を獲得したメルセデスのロズベルグは満点と評価されている。
「強力なチームメイトとの戦いにおいて、ロズベルグは形勢を逆転する必要に迫られていたが、今回ついにそれをやってのけた」とアンダーソン。
「フリー走行を順調に過ごした後、予選で圧勝を収めて今年初のポールポジションを獲得。決勝ではスタートをうまく決め、(ルイス・)ハミルトンが(セバスチャン・)ベッテルの後ろで足止めされた時点で、ロズベルグの通算9勝目達成がほぼ決まった」
「優勝がどうしても必要だったロズベルグが完璧なパフォーマンスを発揮した」
今回9点を与えられたのはウイリアムズのバルテリ・ボッタスひとりだった。ボッタスは4番グリッドからスタートし、4位を獲得した。
「スペインでの向上の理由は、サスペンションと空力面で小さなアップデートを行ったことであるとチームは述べている。またボッタスはミディアムタイヤの使い方への理解を深めたことが大きかったと振り返った」
「ウイリアムズのマシンが向上したのは間違いないが、まだフェラーリには届かない。しかし彼は予選で期待できる最大限の結果を出し、決勝ではベッテルと(キミ・)ライコネンの間に割って入った」
マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソは13番グリッドからスタートし、ブレーキのトラブルによってリタイア。ジェンソン・バトンは14番グリッドから16位で完走した。
アロンソには7点の評価が与えられている。
「シャシーにアップデートが導入され、エンジンにも小さな進歩があり、マクラーレン・ホンダはスペインではザウバーやフォース・インディアより上の位置に来たものの、それ以外には届かなかった」
「プレシーズンテストでクラッシュを喫した場所に戻ってきたアロンソは、予選でチームメイトより上位を獲得。決勝では最初のピットストップ直後にリヤブレーキに問題が発生、まずまずのポジションで完走を果たす望みを失うこととなった」
バトンに対する評価は6点だった。
「バーレーンは(出走できず)悲惨だっただけに、バトンはスペインに期待をかけていた。金曜にはアロンソより速かったが、予選では新しいブレーキに奇妙な挙動を感じ、アロンソの後ろの位置となった」
「決勝でチームは新しいマテリアルを装着した。しかしバトンはレース中、『恐ろしい』スロットルレスポンスに悩まされ続け、すべてのコーナーでスナップオーバーステアが出るような状態で走らなければならなかった。今回もまた忘れてしまいたいレースになった」
英AUTOSPORTによる2015年第5戦スペインGPでの各ドライバーの点数は以下のとおり(10点満点)。
■メルセデス
ルイス・ハミルトン:7点
ニコ・ロズベルグ:10点
■レッドブル・レーシング
ダニエル・リカルド:7点
ダニール・クビアト:5点
■ウイリアムズ
フェリペ・マッサ:5点
バルテリ・ボッタス:9点
■フェラーリ
セバスチャン・ベッテル:8点
キミ・ライコネン:5点
■マクラーレン
フェルナンド・アロンソ:7点
ジェンソン・バトン:6点
■フォース・インディア
ニコ・ヒュルケンベルグ:6点
セルジオ・ペレス:7点
■トロロッソ
マックス・フェルスタッペン:6点
カルロス・サインツJr.:7点
■ロータス
ロマン・グロージャン:6点
パストール・マルドナド:6点
■マノー・マルシャ
ウィル・スティーブンス:7点
ロベルト・メリ:5点
■ザウバー
マーカス・エリクソン:5点
フェリペ・ナッセ:7点