先週のヘレステストで総合トップタイムをマークしたマクラーレンのジェンソン・バトンは、タイム上では目立たなかったもののフェラーリのマシンはかなりよさそうだと評した。
4日間のテストの最終日、バトンはただひとり18秒台に入り、総合トップに立った。一方フェラーリF10を駆るフェルナンド・アロンソはこの日、6番手に終わっている。しかしバトンは、フェラーリは手強いライバルになりそうだと考えている。
「フェラーリはかなり強力だと思う」とバトンは報道陣に対してコメントした。
「彼らの走行はすごく安定している。今の段階では安定性ではトップじゃないかな。このサーキットでフェラーリはすごくよく見えたね」
バトンはテスト中、フェラーリとメルセデスGPに注目していたと述べると共に、マクラーレンのマシンは速さはあるが、まだやるべきことはあると評した。
「他のチームを観察するのは面白いよね。(テストの間)何人かのドライバーの動きをチェックしていたんだ。フェルナンドとミハエル(・シューマッハー)だよ。メルセデスはリヤが神経質な感じがする。ブレーキング時にリヤがロックするみたいだ。でももし(燃料を)150kg積んでいたんだとしたら、理解できる現象だけど」
「僕らのペースはいいと思う。でも、僕自身、マシンに満足するようになるには、まだ取り組まなければならないエリアがある。僕らのマシンは1周の走行では少しずつよくなってきているし、ロングランでも走るたびに改善されてきている。(今回のテストで)これまでのテスト以上にたくさんのデータを手に入れたから、それをすべてチェックするよ」
