元F1ドライバーで元F1チームオーナーのゲルハルト・ベルガーが、最終戦でフェラーリがタイトルを逃したのは、戦略を誤ったせいというよりは、マシンのパフォーマンスが低かったせいだと主張した。
最終戦アブダビにフェルナンド・アロンソはポイントリーダーとして有利な立場で臨んだが、フェラーリがピットストップのタイミングを誤ったため、アロンソは中団に埋もれて必要なポイントを獲れず、タイトルを獲得できなかった。
レース後、戦略ミスによってタイトルを逃したとして、フェラーリに非難の声が集まった。しかしベルガーは、レースの現場で正しい判断をするのは難しいと述べた。
「後になってすべてのデータが揃い、考える時間が十分にあるときには、より賢い判断ができるものだ」とベルガーはAuto Motor und Sportにコメントしたと、Motorsport.comが伝えている。
「レースの後にフェラーリを批判するのは簡単なことだ。だが重要な瞬間に正しい判断をするのは極めて難しいことなのだ」
ベルガーは、敗因はむしろルノーを抜けなかったF10のパフォーマンスの低さだと考えている。アロンソはレースのほとんどをビタリー・ペトロフの後ろで過ごし、最後までルノーをオーバーテイクすることができなかった。
「Fダクトテクノロジーがルノーより劣っているなんて事態は、フェラーリにおいてあってはならないことだ」
「(シーズン末の時点では)誰もがFダクトについて熟知していたが、フェラーリは完璧な仕事をしていなかった」