メルセデスに対し、戒告および若手テスト参加禁止の処分を言い渡したFIA国際法廷は、メルセデスは5月のピレリタイヤテストにおいて今季マシンを走らせたことで“不公平な競技上のアドバンテージ”を得たものの、意図的に規則違反を犯したわけではないとの見解を示した。
判決の中で、国際法廷は、メルセデスとピレリは共にテストに関して誠実に行動したものの、レギュレーション違反の事実は避けられなかったと述べた。
そのため、メルセデスとピレリには戒告処分を与え、メルセデスには7月にシルバーストンで行われる若手テストへの参加を禁じたということだ。
両者は2013年型マシンの使用に関してFIAに問い合わせはしたものの、FIAが示す条件を徹底的に適切に追求しなかったと、国際法廷は述べている。しかしながら両者とも不正をする意志はなかったとみなされた。
「メルセデスが(FIAの)許可を得られなかったと考える理由はなかった」とも判決には記されている。
しかし他のチームはテストに招かれなかったことでメルセデスはアドバンテージを得たと判断された。
メルセデスはテストの結果、「重要なアドバンテージ」を獲得、「少なくとも潜在的に不公平な競技上のアドバンテージを得た」と、判決には記されている。