ロータスが今、苦労しているのは、E22のテストを開始するのが遅れ十分な距離を走れていないせいであり、いずれ速さを見せることができると、パワーユニットを供給するルノーが語った。
ロータスはE22の準備が間に合わず、最初のプレシーズンテストに参加せず、テストをスタートした後もトラブルが多発し、バーレーンでの最終テストでは周回数においてもタイムにおいても全チーム中最下位に終わった。
ロータスは開幕戦オーストラリアGPのプラクティスでもトラブルに苦しみ、ほとんど走行できないまま、予選順位はロマン・グロージャンとパストール・マルドナドが最下位に並ぶ結果となった。
決勝でロータスの2台はMGU-Kのトラブルによりリタイアしたものの、それまでに比べると比較的多くの距離を走り、57周中、グロージャンは43周、マルドナドは29周を走っている。
ルノーのヘッド・オブ・トラックオペレーションズのレミ・タファンは、ロータスは開幕前のテスト走行距離が少なかったために苦しんでいると語った。
「ロータスに関しては走行距離が足りない。十分な経験を積んでいないのだ」
「簡単な話で、マシンに関する知識が足りない」
「我々の側も、パワーユニットに対処するための経験が不足しており、たくさんの問題が次々に起こった」
「マシン製作が遅れ、パワーユニットとマッピング、ドライバビリティに問題を抱え、細かい調整を行う時間がなかった」
「(ロータスと共に)すべてを慎重に進めていった。走行距離を稼ぎたかったからだ。しかし残念ながらトラブルが出てしまった」
「トップ10に近づけなかった理由はこのことだけだ」
今後の数戦、走行距離を重ねていけば、E22は大きく前進すると、タファンは考えている。
「解決法は簡単だ。セパンに行き、(オーストラリア)決勝と似たようなセットアップで走るだけだ。このセットアップがうまくいくことは分かっているし、我々はただただ走りたい」
「マシンから最後のコンマ数秒を削り取ろうなどということは考えていない。ひたすら距離を重ねたい」
「走行経験が増えれば、自然とラップタイムは向上していく。順々にやっていくだけだ」