2014年のF1ではタイヤマネジメントがこれまで以上に重要になると、ドライバーたちが述べている。
今年は1.6リッターV6ターボエンジンおよびエネルギー回生システム (ERS)導入という大きな規則変更がなされた。
ピレリはよりハードなコンパウンドを選んだが、レースでの燃料搭載量が100kgに制限されることで、ドライバーたちは燃料をセーブしながらタイヤを慎重に管理して走らなければならない。
ウイリアムズのバルテッリ・ボッタスは、今年は近年以上にタイヤ管理が重要になると予想している。
「今年はタイヤが少し硬くなるけれど、それでもタイヤの管理がより一層難しくなると思う」とボッタス。
「トルクが上がるとスロットルペダルの扱いを慎重にする必要が出てくる。よりトリッキーな状況になり、タイヤの管理はこれまで以上に重要になるだろう」
フォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグも、新エンジンによりリヤタイヤを温存するのが難しくなると考えている。
「(ホイールスピンが)簡単に起きてしまう」とヒュルケンベルグ。
「ストレートで何度か経験した。低速コーナー出口ではダブルホイールスピンが起きて、100メートルにわたってブラックマークがついた。面白いけど、パフォーマンスの面ではいいことじゃない」
「タイヤのデグラデーションを管理するのはとても難しい。リヤが滑りやすく、デグラデーションが起きてしまう。だから少し苦労することになると思う」
タイヤを守りながら燃料をセーブしてレースを最後まで走り切らなければならず、なおかつポジション争いをするというのは、ドライバーにとって非常に難しいことだとボッタスは述べている。
「燃料を持たせるという意味で、バーレーンは最も難しい部類に入る」
「できるだけ効率よく走るための燃料節約のテクニックについて、僕はかなり向上したと思う」
「ドライバーの立場では、ラップタイムにあまり響かないように燃料をセーブすることが、今年は非常に重要になるだろう。ただタイヤを管理して走ればいいわけではない」
「もちろんコンピュータも助けてくれるが、結局のところラップタイムを落とさずに燃料をセーブするという仕事はドライバーにかかっている」