レッドブル・レーシングのチーフテクニカルオフィサー、エイドリアン・ニューエイが、2014年F1に導入される、最終戦のみポイントを2倍与えるという規則を強く批判した。
タイトル争いの決着をできるだけ遅らせるため、今年のF1最終戦アブダビGPではドライバー、コンストラクター両選手権のポイントが2倍与えられることが決まった。
この変更はファンの間では非常に不評であり、レッドブルのチームプリンシパル、クリスチャン・ホーナー、セバスチャン・ベッテルに続いて、ニューエイも批判的な発言を行った。
「これは個人的な見解だが、私はこの規則に賛成ではない」とニューエイ。
「(最終戦アブダビでの)3位に、モナコなど他のレースでの優勝よりたくさんのポイントが与えられるというのは、あまりに人為的に思える」
「タイトル争いの決着を最終戦まで引き延ばそうという試みの中で、このような人為的な手段がとられるのは残念だ。私には、これはF1の質を下げるものに思える」
「WWFのようになってしまうと思う」
WWFとは現在のWWE(ワールド・レスリング・エンターテインメント)で、シナリオがあるショー的なプロレスを行う団体だ。
ファンからも関係者からも批判を受けている最終戦ポイント2倍規則だが、今年の導入が中止される可能性を聞かれたニューエイは、「今年は(中止は)ないと思う」と答えた。
「来年以降に変わるかどうかは、今シーズンが終わった後の世論によって決まる」
「もちろん、人々が抗議のために見るのをやめるような動きがなく、視聴者数が大幅に増加すれば、成功とみなされて今後も続けられるだろう」