マクラーレンのジェンソン・バトンは、2014年のF1マシンは今のところ非常に遅く、今季のいくつかのレースではGP2とのタイム差があまりなくなってしまうだろうと語った。
F1に1.6リッターV6ターボのパワーユニットが導入される今年、ヘレステストでケビン・マグヌッセンによって記録されたトップタイムは、2004年のテストでミハエル・シューマッハーが出した、過去の全ヘレステストの中でのベストタイムより8秒も遅かった。
2014年のF1マシンは昨年までと比べてかなり遅くなると思うかと聞かれたバトンは「そうなるだろうね」と答えたとCrash.netが伝えた。
「今回ミディアムで走行したけど、これは去年のミディアムより0.5秒ぐらい遅い。マシンが重くなっているから、重量によって1~1.2秒遅くなる。このふたつの変化だけを考えても1.6秒か1.8秒遅くなっているんだ」
「いくつかのサーキットでは(GP2との)タイム差がかなり小さくなるだろう。高速セクションでは僕らの方が速いだろうが、ものすごく速いというわけではない」
「とはいえ、まだ新しいパッケージの最初のテストだ。去年はレギュレーションにほとんど変化がなかったから、最初のテストからすごく速くて、開幕戦に向けてさらに改善していった。でもタイムが大きく変わったわけじゃない」
「今年は開幕戦を迎えた時には皆がかなり速くなっているだろう。さらに3戦の中でラップタイムが大きく変化する。おそらく1秒ぐらいね。そしてシーズンの終わりには(去年との差が)それほど大きくなくなっているだろう。2秒ぐらいかな。今の状況に慣れれば、問題なくなると思う」
今年のヘレステストでのトップタイムは、マグヌッセンによる1分23秒276、2013年の同地でのトップタイムはフェリペ・マッサの1分17秒879だった。