ザウバーのテクニカルデイレクターを務めるジェイムズ・キーは、マレーシアGPの決勝レースで7位入賞を果たした小林可夢偉の走りを高く評価している。
「心配していた雨が降らなかったので、波乱が予想されたレースは通常のレースへと変わってしまった」とキーは語っている。
「我々は2ストップ作戦ができると感じたので、それを目指すことに決めたんだ。レースの時間を考えれば、3ストップとの差はそれほどなかったが、最終的にレースを終える時にはポジションを守れると思っていた」
キーは、ドライバーふたりに対してもコメント。ペレスのトラブルは残念だったとしながらも、2ストップ作戦を成功させ今季初ポイントをチームにもたらした可夢偉の働きぶりを讃えている。
「ドライバーふたりのスタートは妥当なものだった。残念ながらセルジオ(・ペレス)は、非常に素晴らしいドライビングをしていたにも関わらず、突然パワーを失うトラブルに遭遇してしまった。彼は他のクルマが落としたパーツを踏んだと報告しており、その時にパワーがなくなっているのでマシンに何らかのダメージがないか確認しなければならない。彼はいいポジションにいたから、戦略を考えればあといくつかポジションを上げることができただろう。彼にとっては残念だった」
「可夢偉の戦略はとてもうまく機能した。彼はタイヤをセーブする必要性を理解していたからラップタイムはそれほど速いものではなかった。だが、それでも2ストップ作戦のためには長いスティントを走らなければならなかったので、この結果はチームにとって素晴らしいものになったよ。メルボルンであのようなことがあった後だけに、ポイントを獲得できたことは嬉しいよ」
「まさにここからが我々のスタートと言えるだろう」