英AUTOSPORTが2014年イタリアGPを戦った22人のドライバーを10点満点で評価、満点が勝者のルイス・ハミルトンに与えられた。1戦欠場の後に復帰した小林可夢偉にも高い評価がなされている。

 英AUTOSPORTのF1担当編集者エド・ストローは、F1第13戦を振り返り、満点の10点をポール・トゥ・フィニッシュを成し遂げたメルセデスのハミルトンに与えた。

「電気系トラブルによってFP2の走行時間を失い、スタートでも別のテクニカルトラブルが発生した。それでも(チームメイトのニコ・)ロズベルグよりも一貫して速さで勝っていた」とストロー。
「これほど圧倒的強さを見せたのはマレーシア以来のことだ」

 9点と評価されたのは、フェリペ・マッサ、バルテリ・ボッタス、フェルナンド・アロンソ、パストール・マルドナドだった。

 ウイリアムズのマッサは4番グリッドから3位表彰台を獲得した。
「ようやくこの日がやってきた。これまで(チームメイトの)ボッタスほどのパフォーマンスを見せていなかったマッサだが、今回は素晴らしい予選ラップを走り、完璧なレースを戦った」

 ボッタスは3番グリッドから4位でフィニッシュした。
「速さはあるが正確さを求められる、ローダウンフォース仕様のウイリアムズで見事なパフォーマンスを見せた。スタート失敗は彼自身のせいではなかった。後方から挽回し、彼に可能な最大限のリザルトを手に入れた」

 フェラーリのアロンソは7番グリッドからスタート、ERSトラブルでリタイアを喫した。
「期待することが可能なすべてのことを成し遂げ、予選では楽に(キミ・)ライコネンに勝ち、いいレースをしていた。しかしERSトラブルによって2013年4月以来のリタイアを強いられた」
「彼はまたもやフェラーリに失望させられた」

 ロータスのマルドナドは16番グリッドからスタートし14位でフィニッシュした。
「ロータスにとってモンツァはいつも以上に悪夢のような週末になった。しかしマルドナドは予選で素晴らしい仕事をしてマルシャ2台、ケータハム2台に勝ち(それが快挙と言えるほどモンツァのロータスはひどいマシンだった)、シーズンベストのレースを走り、(ザウバーのエイドリアン・)スーティルを破った」

 ケータハムの可夢偉は18番グリッドから17位を獲得した。

「週末が始まる直前に出場が決まり、日本から飛んできた小林だが、見事な走りを見せた」
「彼の予選ラップは飛びぬけており、その予選を基盤にしてレースで力強い走りをし、速さで勝るマルシャの(ジュール・)ビアンキを全く寄せ付けなかった。彼はケータハムに自分の価値を見せ付けた」

 英AUTOSPORTによる2014年第13戦イタリアGPでの各ドライバーの点数は以下のとおり(10点満点)。

■レッドブル・レーシング
セバスチャン・ベッテル:8点
ダニエル・リカルド:8点
■メルセデス
ルイス・ハミルトン:10点
ニコ・ロズベルグ:7点
■フェラーリ
フェルナンド・アロンソ:9点
キミ・ライコネン:4点
■ロータス
ロマン・グロージャン:7点
パストール・マルドナド:9点
■マクラーレン
ジェンソン・バトン:7点
ケビン・マグヌッセン:7点
■フォース・インディア
ニコ・ヒュルケンベルグ:5点
セルジオ・ペレス:8点
■ザウバー
エイドリアン・スーティル:7点
エステバン・グティエレス:4点
■トロロッソ
ジャン-エリック・ベルニュ:6点
ダニール・クビアト:8点
■ウイリアムズ
フェリペ・マッサ:9点
バルテリ・ボッタス:9点
■マルシャ
ジュール・ビアンキ:7点
マックス・チルトン:3点
■ケータハム
小林可夢偉:8点
マーカス・エリクソン:5点

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