英AUTOSPORTが2014年シンガポールGPを戦った22人のドライバーを10点満点で評価、満点がルイス・ハミルトンとフェリペ・マッサに与えられた。
英AUTOSPORTのF1担当編集者エド・ストローは、F1第14戦を振り返り、満点の10点をポール・トゥ・フィニッシュを成し遂げたメルセデスのハミルトンと、6番グリッドから5位を獲得したマッサに与えた。
メルセデスのハミルトンはこの優勝でニコ・ロズベルグを逆転してポイントリーダーの座についた。
「マリーナベイでのハミルトンは素晴らしかった。予選ではターン1でロックアップしコンマ2秒ほどをロスしたにもかかわらず、ポールポジションを獲得した」とストロー。
「決勝中は必要な場面でプッシュし、(セバスチャン・)ベッテルをあっという間に片付け、重要な1勝をつかんだ」
ウイリアムズのマッサは、今回予選でも決勝でもチームメイトのバルテリ・ボッタスより上位を獲得した。
「2008年シンガポールでマッサが0.65秒差でポールポジションを獲得したのを覚えているだろうか? 今年のマッサはその時と同じレベルの速さを見せた」
「予選で極めて優れた走りをし、決勝でも見事な戦いをした」
9点と評価されたのはセバスチャン・ベッテル、フェルナンド・アロンソ、ジャン-エリック・ベルニュの3人だった。
レッドブルのベッテルは4番グリッドから2位表彰台を獲得した。
「予選Q3ではプッシュしすぎたためにチームメイトの(ダニエル・)リカルドより下位になったものの、(決勝に向けて)ペースを向上させてきていた」
「(今年のマシンで)彼は何度かタイヤ管理に苦しんできたが、今回はそういう状況に陥ることなく素晴らしいレースをした」
フェラーリのアロンソは5番グリッドから4位という結果だった。
「プラクティスでも予選でもしばしばリヤが不安定になるフェラーリを駆り素晴らしい走りを見せた。彼自身とフェラーリにとって今季最強の週末となった」
「表彰台確実と思われたが、セーフティカーのタイミングによってチャンスが奪われた」
トロロッソのベルニュは12番グリッドからスタートし6位を手に入れた。
「本人が認めるように予選では最大限の結果は出せなかったかもしれないが、決勝の走りは見事だった」
「トラックリミットを越えたことで2回ペナルティを受けたのは少々愚かだったが、そのために失った10秒を取り戻すためにプッシュ、攻撃的な素晴らしい走りで6位を手に入れた」
可夢偉は予選で20位を獲得、決勝ではフォーメイションラップでトラブルのためマシンを止めた。評価は6点だったものの、予選では最大限の結果を出したと認められている。
「レースウイークエンドが迫るなかで出場が決まった小林だが、予選で立派な走りを見せた。あとコンマ2、3秒縮める余地はあったかもしれないが、それでもこれより上の順位を獲得することは不可能だっただろう」
「決勝ではパレードラップ中に(MGU-Hの)コントロールユニットのトラブルが発生、それによってリタイアせざるを得なかった」
英AUTOSPORTによる2014年第14戦シンガポールGPでの各ドライバーの点数は以下のとおり(10点満点)。
■レッドブル・レーシング
セバスチャン・ベッテル:9点
ダニエル・リカルド:8点
■メルセデス
ルイス・ハミルトン:10点
ニコ・ロズベルグ:8点
■フェラーリ
フェルナンド・アロンソ:9点
キミ・ライコネン:7点
■ロータス
ロマン・グロージャン:8点
パストール・マルドナド:7点
■マクラーレン
ジェンソン・バトン:7点
ケビン・マグヌッセン:7点
■フォース・インディア
ニコ・ヒュルケンベルグ:7点
セルジオ・ペレス:7点
■ザウバー
エイドリアン・スーティル:6点
エステバン・グティエレス:8点
■トロロッソ
ジャン-エリック・ベルニュ:9点
ダニール・クビアト:5点
■ウイリアムズ
フェリペ・マッサ:10点
バルテリ・ボッタス:7点
■マルシャ
ジュール・ビアンキ:7点
マックス・チルトン:5点
■ケータハム
小林可夢偉:6点
マーカス・エリクソン:8点