去年の7月25日以来初めてグランプリに出場するフェラーリのフェリペ・マッサは、熾烈な戦いになると予想される2010年F1シーズンを楽しみにしている。さらにマッサは、父親になったドライバーは遅くなるという説を完全に否定した。
「またグランプリに戻れるのが楽しみだ」とマッサ。
「冬の間何日もテストに取り組んできたから、今シーズンをどういう方向性でスタートするべきかははっきり分かっている。個人的にもまたレースができるなんて最高の気分だよ」
「(チームプリンシパルの)ステファノ(・ドメニカリ)がテストの後に言っていたように、僕らはトップグループの一員だと思うけれど、選手権は長く厳しい道のりだから、地道に頑張っていかなければならない。ライバルたちは強力だ。メルセデス、レッドブル、マクラーレンをはじめとして、ウイリアムズやザウバー、フォース・インディアもコンペティティブだと思う。相当タイトで熾烈な戦いになるだろうから、1戦1戦確実にマシンを向上させていかなければならないね」
「久しぶりのレースというだけでなく、父親になって初めて迎えるレースでもあるんだ。フェラーリ社の創立者、エンツォ・フェラーリが、ドライバーは子供を持つと遅くなると言ったといわれている。でもその意見には賛成しかねるよ! ミハエル(・シューマッハー)に聞いてみればいい。彼はふたりの子供ができてからの方が、より多くの勝利とタイトルを獲得している。父親になるというのは素晴らしいことだ。人生におけるモチベーションが高まるし、仕事に対してもより一層真剣に取り組んでいる。僕にとっては子供ができたことはプラスであり、キャリアに幸運をもたらしてくれるんじゃないかと思っているよ」
