最終戦のみ与えられるポイントが2倍になるという来季F1の規則変更に関し、元F1ドライバーのエディー・アーバインが、「狂気のさた」であるとして痛烈に批判した。
9日、FIAは、タイトル争いの決着をできるだけ遅らせたいとの考えから、2014年の最終戦ではドライバーズ、コンストラクターズ共にポイントを2倍与えることを発表した。
1993年日本GPでF1にデビューし、2002年までのキャリアの中で、ジョーダン、フェラーリ、ジャガーで走ったアーバインは、Belfast Telegraphのインタビューに答え、最終戦のみポイントを2倍与えるという規則を酷評した。
「F1は迷走していると思う。最終戦ダブルポイントという規則変更は全くの狂気のさただ」とアーバイン。
「その規則が廃止されるまでは僕はもうレースを見ない。本当にそう思ったね。ただただ恥ずかしい。彼らは自分を恥じるべきだ」
「この決定に関わった人たちは方向性を見失っていると思う。彼らは現実を全く理解していない。この世界に長くいすぎたんだろう」
「彼らはポイントシステムを変え、予選システムを変え、今度は最終戦でポイント2倍などという変更を行って、F1の歴史を破壊した」
「ばかげている。生まれてこのかた、こんな冗談は聞いたことがない」
この規則変更はモータースポーツ関係者からもファンからも不評で、チャンピオン、セバスチャン・ベッテルはこの規則は「ばかげている」と激しく批判している。
一方で、セルジオ・ペレスは、この規則によって最終戦までファンの関心が保たれるため「F1にとっていいこと」であるとコメントしている。