グループ・ロータスのCEO、ダニー・バハールが、最初はロータス・レーシングとの提携を考え交渉してみたが、ルノーのオファーの方が安かったと述べたが、ロータス・レーシングのボス、トニー・フェルナンデスがこれを全面的に否定した。
バハールはフェルナンデス側と平和的な解決を図ろうと話し合いを行ったが、提案が話にならなかったと述べ、ルノーからのオファーは彼らの3分の1のコストだったため、そちらを選んだのは当然だと主張した。グループ・ロータスはルノーF1チームと提携し、ロータス・ルノーGPとして2011年F1に参戦することが決定、来季はロータスを名乗るチームがふたつ存在することになる。
しかしフェルナンデスは、話し合いを行ったという事実についても金額についても「でっち上げ」であると反論した。
「オファーの類はなかった」とフェルナンデスは英AUTOSPORTにコメントしている。
「ロータスとルノーの契約の金額は2,000万ポンドだとみられている。そうであれば、私は6,000万ポンド要求したということになる。それは完全にでっち上げだ」
「我々は最初にディナーミーティングを行っただけでそれ以上のことはしていない。ダニー・バハールとリアド・アスマットが会ったが、それだけだ。オファーのやりとりは一切行われていない」
「我々は株式や共に働くこと、その他の提携に対して非常にオープンな姿勢をとっていた。我々はそれがロータスブランドの利益になることを望んでいた。提携は理にかなっていたのだ」
「我々の(オファーの)方が3倍高かったなどということはありえないと断言できる。ダニーはマイク・ガスコインは時代遅れで、ロータス・レーシングがトップ争いできるようになるには非常に時間がかかると考えたのだ」
「我々のパッケージなら、来シーズン終盤にはルノーF1との差はそう大きくなくなると私は思っている。彼がもう少し忍耐強く、もう少し時間をかけ、いろいろな情報を集めていたなら、素晴らしいコラボレーションが実現していただろう」