メルセデスのニコ・ロズベルグは、今季F1に導入されたドラッグ・リダクション・システム(DRS)は大きな効果を発揮しており、F1史上最も優れたアイデアであると述べた。
オーバーテイクを促進するために今季の導入が決まったDRSだが、開幕前には効果を疑問視する声が少なからずあった。
しかし開幕3戦を終了した後、ロズベルグは、今季はDRSとピレリタイヤのおかげでレースが活性化されているとの考えを示した。
「F1は素晴らしい仕事をした。ここまでのレースはすごくエキサイティングだったよね? びっくりするぐらいだ」とロズベルグ。
「F1のレースがつまらないなんて言う人はもういないだろう。左、右、センター、あらゆるところでオーバーテイクが見られる。彼らはとてもいい仕事をしたということだ」
「F1の上層部は、1年1年F1をよりエキサイティングなものにしている。ファンにとってもとてもいいことだ。すごくクールだよね? このタイヤとリヤウイングが役に立っている」
「リヤウイングはF1史上最も優れたアイデアかもしれない。違うかい? そしてタイヤもそうだ。皆ピレリを批判してきたけれど、彼らがこのスポーツを面白くした」
一方フェラーリのチームプリンシパル、ステファノ・ドメニカリは、DRSの導入が成功だったと断言するにはまだ早いと慎重な意見を述べている。
「3戦は全く異なる状況になったから、正しいバランスを見極めるのにはもう少し時間が必要だ。これは私の個人的な意見だが、DRSを作動させるポイントによって効果は異なると思う。レースの序盤と終盤ではタイヤが異なり、それに左右されるのだ」
「だからタイヤの効果が大きいのだ。中国でオーバーテイクがなされた主な理由はタイヤだった。タイヤの違いによってオーバーテイクが可能になった」