ロータスのヤルノ・トゥルーリは、トルコGPでF1の予選は以前とは完全に変わってしまったことが分かったとして、F1の予選は終わりを迎えたと述べた。

 ピレリのソフトタイヤのデグラデーションが大きい影響で、トルコの予選ではタイヤをセーブし、走行を控える戦略が見られた。フェラーリのフェリペ・マッサはQ3の1回目の走行でタイムを記録していないにもかかわらず、2度目の走行を行わなかった。一方でレッドブル勢は決勝にニュータイヤを残すために、ポジションを抜かれるリスクを冒して予選終盤に2回目の走行を行わず、ドライバーたちは早々にマシンを降りた。

 トゥルーリは、トルコGPでF1の予選がこれまでとは完全に変わったことが分かったと述べている。彼はまた、2011年の規則変更にはプラス面もあるがマイナス面もあると考えている。
「人生においては何でもそうだが、2011年のF1における変更にはよい点と悪い点がある」とトゥルーリはRepubblica紙における自身のコラムで記している。
「よい点は、レースがよりエキサイティングになり見所が増えたことだ。ファンは気に入るだろう。悪い点は、グランプリが少し分かりづらくなったことであり、イスタンブール以来僕が言っている『予選の終焉』だ」

「今年初めて僕らは、Q3に入るとドライバーとチームが、これまでのように他のドライバーと戦ってポールポジションを確保しにいくのではなく、計算をして満足する方を選ぶシーンを見た」
「今年は戦略がこれまで以上に決定的な役割を果たす。たとえばイスタンブールでは、レースは、スタートする前からタイヤをセーブすることで始まっていた」
「つまり、土曜にタイヤを1セット残せる能力とパフォーマンスを持つ者が勝つということだ。この状況がトップ10のドライバーたちに影響をおよぼした。Q2を通過すると同時に彼らは計算を始めた。多くのドライバーにとって問題は残りのタイヤセットを使うのかどうかだった。ぎりぎりでQ3に進出したドライバーたちは、アタックさえしなかった」
「トップ勢はタイムを記録すると走るのをやめた。普段は戦いを面白くしてくれるライバルたちも1回トライして1度ミスするとやめてしまった」

「今まで機能していたやり方が損なわれたと感じる者もいるだろう。僕はそんなことを言いたくはない。これが規則であり、ドライバーたちはそれに適応していると言っているだけだ」
「繰り返しになるが、物事にはよい面と悪い面がある。よい面は、レースが面白くなり、戦略やタイヤによって最後の10~15周で勝負が決まるようになったこと。悪い面は、予選がより戦略的になり、わくわくしなくなったことだ」

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