フォードがフェラーリの2011年型F1マシンの名称「F150」の使用に異議を唱え、訴訟を起こしたことがわかった。フォードは同じ名称のピックアップトラックを長年販売している。
フォードは以下のような声明を発表したと、pitpassが報じている。
「F-150は確立された重要なフォードの商標であり、フォードのFシリーズのベストセラーの名称である。これは34年にわたってアメリカで最もよく売れたトラックであり、29年にわたり最もよく売れた車だ。膨大な販売数と広告、独占的使用を通し、フォードはF-150の商標に関して計り知れないほどの営業上の信用を獲得している。フェラーリがF150の名称を採用したことにより、獲得するのが非常に難しい営業上の信用が深刻な危機にさらされている」
「フェラーリがF150というレースカーの名称を発表した時、フォードは名称を変更するようフェラーリに求めた。フェラーリは迅速な返答をしなかったため、フォードは自身の重要なブランドと商標権を守るために法的措置をとらざるをえなくなった」
Motorsport.comによると、フォード・モーターは、水曜、デトロイト連邦裁判所においてフェラーリに対する訴訟手続きをとったということだ。
また、フォードは、フェラーリF150のウェブサイトwww.ferrarif150.comのドメイン登録に抗議し、そこで使用されているロゴがフォードのF-150のロゴと類似しているとの主張も行っているという。
フェラーリは、今年イタリアが統一150周年を迎えることを記念し、2011年型F1マシンに「F150」の名称をつけた。