マクラーレンの2014年型マシンMP4-29の発表に際し、スポーティングディレクターであるサム・マイケルは、今年一番重要なのは、シーズンを通して常にマシンの開発を続け、改善していくことだと語った。

「2013年シーズンの展開に失望したことを隠すつもりはない」とマイケル。

 マクラーレンは昨年、表彰台を一度も獲得することができず、ランキング5位に沈んだ。

「今の目標は再び勝てる状態になることだ。マクラーレンはそのために存在している。だが、タイトル争いに加われるポジションに復帰するには、大きな成長と再生を成し遂げなければならない」

「だが我々はそれを十分承知しており、何カ月も前からその目標に向かって取り組んでいる。ホンダと共に戦う時が近づいており、チームには今のデザインを支える大勢の主要技術スタッフとエンジニアリングチームが存在する。我々がキャリアを支える若手ドライバーたちは皆非常に大きなポテンシャルを持っている。マクラーレンの将来は明るい。我々は今、目標に近づくためのプロセスを整えつつあるのだ」

 今年はシーズン中の開発レースが激しくなり、このマシンは過去のマクラーレンのどのマシンよりもシーズン中に技術的に大きな変化を遂げる可能性を持っているとチームは述べている。

「2014年の目標は、絶え間なく開発を続けていくことだ。1年を通して常にマシンと組織を改良し、強化していく。そのため、マシンのパーツやアイデアがどんどん変化する。どのチームもそうだが、我々は新しいレギュレーションによって発生したたくさんの独特なチャレンジと戦っているのだ」

「直近の目標は、3回すべての冬季テストをスムーズに行うことだ。たくさんのことを学び、MP4-29を一貫した、ポテンシャルと速さがあるマシンに仕上げていきたい」

「シーズンの最初の4分の1は、一貫性がカギになると思う。プレシーズンテストでは、第一にドライバーとエンジニアが新車の挙動を学び理解できること、第二に走行距離を重ねデータを収集することが重要だ。MTCのデザイナーたちがシーズンに向けてマシンを改良し、開発するにはデータが必要だからね」

「複雑でデリケートなシーズンになる。開幕戦で優勝したドライバーがタイトルを獲得するような状況にはならないだろう。予測不可能でエキサイティングなシーズンになる。F1ファンにとって素晴らしいことだ」

「だがひとつ確かなことがある。シーズンの中で多数のアイデアの交流がなされ、ベストのコンセプトとソリューションが増加していくということだ。我々は自分たちがこのマシンに導入するコンセプトを誇りに思っているが、今後学習し、改善すべきエリアも出てくるだろう」
「2014年に重要なカギとなるのは、常に学習し、改善していくことであると考えている」

 

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