M-TECは4日、ツインリンクもてぎでスーパーGT第4戦SUGOから参戦する『MUGEN CR-Z GT』を報道陣に公開し、記者会見を行った。その後、前日のシェイクダウンに続いて走行を開始している。

 3日もてぎで行われたシェイクダウンで走行を開始したCR-Z。正式に車名も『MUGEN CR-Z GT』という名前に決定し、4日に行われたお披露目に臨んだ。会見に先立ち、9時15分から行われる予定だった走行枠ではトラブルが発生し走れなかったものの、会見後の走行では再びコースイン。ハイブリッドレーシングカーらしく、ピットからモーター駆動でピットロードエンドに向かってみせた。

 10時15分から行われた発表記者会見では、チーム体制も明らかにされることに。エントラントはTEAM無限で、マシン名はMUGEN CR-Z GT。ゼッケンは16となり、ドライバーは武藤英紀/中嶋大祐のコンビに。熊倉淳一チーム監督の名も発表された。

 また、主要諸元も明らかにされるた。搭載されるエンジンは、ル・マンLMP2クラス用のホンダHR 28TT V6ツインターボエンジンをベースに開発されたもので、そのエンジンに、過去にNSXに搭載され開発されたものの延長線上にあたる“レーシングハイブリッド”を搭載。ホンダ栃木研究所とザイテックが共同開発したものだという。今回のCR-Zで、M-TECは栃木研究所から技術支援を受けることになっている。

 今回のシェイクダウンに向けて、TEAM無限熊倉監督は、「発表からレイアウトの時間があまりなく、実質の組み上げはここ1週間くらい。シェイクダウンでは初期トラブルも多かったが、大きなトラブルは出ていない。SUGOまでにテストを重ねて、いいレースができるようにしたい」と語った。

 会見にはドライバーも出席。前日のシェイクダウンで多くの時間ステアリングを握った武藤は「それほど多くの時間走ることはできませんせしたが、乗りやすくバランスもいいと思います。ハイブリッドは初体験ですが、楽しいと思います」と語る。

 また、SUGOではMUGEN CR-Z GTとともにスーパーGTデビュー戦となる大祐は「ハコのレースは初めてになりますが、クラス違いのマシンに抜かれる部分など、勉強することはたくさんあります」と意気込みを述べた。

 MUGEN CR-Z GTは今後、回生したエネルギーをどういった場面で使用していくかなどについても煮詰めていくことになるという。

『MUGEN CR-Z GT』主要諸元
全長:4,445mm
全幅:1,940mm
全高:1,100mm以上
ホイールベース:2,555mm
車両重量:1,200kg以上
エンジン:2.8リッターV6ツインターボ + レーシングハイブリッド

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