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投稿日: 2011.04.01 00:00
更新日: 2018.02.23 12:13

『PRAY FOR JAPAN』を掲げ桜井孝太郎がGP3テストに参加


PRESS RELEASE
2011年3月31日

頑張ろう、ニッポン!!
『PRAY FOR JAPAN』の想いを胸に、16歳の桜井孝太郎選手
名門カーリン・モータースポーツから
シルバーストンでの第2回GP3公式テストに参加

 F1で活躍する小林可夢偉選手に続き、ヨーロッパを戦いの場として見据える若きサムライ、日本人最年少BMWスカラシップドライバー、桜井孝太郎選手(16歳)が、3月22日のオールトンパーク・サーキットでのイギリスF3選手権の公式テストに続き、3月29日~31日にシルバーストン・サーキットで開催された第2回GP3公式テストに参加したので、ここにお知らせします。

 先日、イギリスF3選手権ルーキークラスへの参加を表明した桜井孝太郎選手は、東北・北関東大震災を滞在先の英国のTVニュースで知り、家族の安否を心配して急遽、一時帰国。日本の厳しい現状を目の当たりにして、様々なことを考えました。応援してくださるスポンサー企業や、関係者の皆さんの中にも地震や津波による被害に逢われた方が沢山いらっしゃいました。桜井孝太郎選手と同年代の多くの若者が生命を失っています。今自分にできることは何か、何をすべきか。チャリティーやボランティアももちろんですが、勇気を出すこと、挑戦する気持ちを捨てないこと、諦めないこと、頑張ること、その姿勢を世界にアピールすることが、レーシングドライバー、桜井孝太郎選手が今できること、すべきことではないかと考えました。

 レース継続の意志が固まると同時に再び渡英し、カーリン・モータースポーツのオフィスを訪れ、第2回GP3公式テストへの参加を願い出ました。前回のポールリカールのテストで桜井孝太郎選手に好感触を得ていたチーム代表のトレバー・カーリン氏は、多くの候補者の中から最終的に桜井孝太郎選手を選び、今回シルバーストンで開催された第2回GP3公式テスト参加が実現しました。用意されたマシンには、カーリン・モータースポーツからの気持ちの現れとして、『PRAY FOR JAPAN(日本のために祈ります)』と書かれた大きな日の丸が貼ってありました。

 3日間に渡るGP3公式テストには、各国の若手精鋭30名のドライバーが参加。ウェットとドライが入り交じった難しいコンディションの中、連日のように何度となく赤旗が出される荒れたテストとなりました。

 桜井孝太郎選手は、初日の午前中のセッションではチームメイトの2010年ドイツF3チャンピオン、トム・ドールマン選手や、インディ・ライツで活躍中のコナー・デイリー選手よりも速いラップタイムをマーク。ニュー・タイヤでのアタックには苦しみましたが、ユーズド・タイヤを履いてのアタックでは、つねにトップ10に入るパフォーマンスをアピールしました。

 2日目は本格的なウェット路面でのテストとなりました。桜井孝太郎選手は、F3とはまた異なった出力特性のターボ・エンジンにとまどいながらも攻め続けましたが、11回のスピン、コースアウトを喫し、最下位に沈みました。本人としては内容としては満足できたものの、タイムシートのうえでは納得のいかない結果となった一日でした。

 3日目最終日、午前中だけで10回近く赤旗が出て、まったくタイヤを温める時間がないセッションとなりましたが、桜井孝太郎選手はチームの信頼を取り戻すべく着実に周回を重ね、指示されたセットアップ・メニューを予定どおりこなしました。午後のセッションでは天候が急速に回復。午後の走行開始早々再びチームメイトのコナー選手のタイムを上回りトップ10へ。その後は路面のミューが急激に高まった反面、それにドライビングを合わせることに苦戦を強いられましたが、大きなアクシデントもなく、自身にとっては通算3度目、今年2回目のGP3テストを無事終えることができました。チームからも再び高い評価を得ることができました。

桜井孝太郎選手のコメント
「自分にとってもの凄くチャレンジングな3日間でした。周りのF3チャンピオンドライバー達と比べると、路面のミューが低い時は車の向きを上手くスピードで変えられていましたがミューが上がってくると自分の思ったタイミングで曲げたい角度で曲がらなかったので苦しみましたが、たった2回だけ乗ったF3の経験が生きている事を実感できた3日間でした。
この3日間、常に今の日本の事を考えていましたし、日本で戦っている人の事を考えるとチャレンジするしかない、攻めるしか無いと思って走りました。その気持ちが皆さんのもとに届いたなら嬉しいです。今はGP3で経験した事を4日後にあるスネッタートンでのF3のテストで生かし、また新たなテクニックを身につけたいと思っています。
僕にもなぜ日本にこれほどひどい事が起こったか解りませんが、この先きっと良い事が起きると、今、僕は信じています。皆さんも一緒に、チームジャパンで心をひとつにして頑張りましょう」


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