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投稿日: 2009.08.17 00:00
更新日: 2018.02.23 10:44

【トヨタモータースポーツニュース】NASCAR SPRINT CUP第23戦 ヴィッカーズが念願の今季初勝利!


NASCAR SPRINT CUP SERIES
第23戦 Carfax 400
開催日:8月16日

ブライアン・ヴィッカーズが念願の今季初勝利!

 8月16日(日)、米国北東部ミシガン州ブルックリンのミシガン・インターナショナル・スピードウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第23戦「Carfax 400」が開催された。

 ミシガンでは年2度のレースが開催されており、今年6月に行われた第15戦では、デニー・ハムリンが3位フィニッシュを果たしている。

 14日(金)午後3時40分より2周ずつのアタックで決勝のスタートグリッドを決定する予選が行われ、ブライアン・ヴィッカーズが今季6度目のポールポジションを獲得。ルーキーのジョーイ・ロガーノが8番手につけ、12台の“トヨタ カムリ”が決勝へと進んだ。

 ヴィッカーズは昨年の第23戦、今年の第15戦でもポールポジションを獲得しており、ここミシガンで3戦連続のポールポジション獲得という快挙を成し遂げた。

 16日(日)午後2時20分、2マイルオーバルを200周(400マイル:約640km)して競われる決勝レースのグリーンフラッグが振られた。

 スタートでライバル勢の先行を許す形となったヴィッカーズは、首位の座こそ譲ったものの、8番手から好スタートを切ったロガーノ、ハムリンらと共に上位争いを展開した。

 通常ここミシガンでのレースは、アクシデントが少なく、終盤燃費勝負となることが多いが、今大会は、降雨などもあり、レースが後半に入った117周目からイエローコーションが多発し、各車の燃料戦略が注目された。

 燃料をフルに入れた状態で、およそ48周程度の走行が目安となっていたが、145周目にこの日6度目のイエローコーションが出されると、ヴィッカーズを含む上位グループはピットイン。やや厳しい51周を残した状態での給油となった。第2集団につけていたデイビッド・ロイティマンはステイアウト(コース上に残ること)し、首位に浮上。ハムリン、ロガーノらもコース上に残る作戦を採った。

 タイヤ交換を2本のみとし、ピットインしたグループでは最上位の9位で再スタートを切ったヴィッ
カーズは、一気に順位を上げていったが、再スタート後まもない157周目に他車のスピンでこの日7度目のイエローコーション。これで、先ほどステイアウトしたロガーノらがピットイン。先のコーションでピットインしたトップ14台はそのままコース上に残り、この上位勢の燃料が最後まで持つかどうかの勝負となった。

 首位で再スタートを切ったヴィッカーズは、ジミー・ジョンソン(シボレー)と首位争いを展開。165周目にジョンソンに先行されるも、その後方にぴたりとつけ、燃料をセーブしながら逆転のチャンスを待った。

 残り2周、首位を走行していたジョンソンが燃料切れでピットイン。これでヴィッカーズが首位に立った。ヴィッカーズは、心配された燃料切れに陥ることなく、後続からも逃げ切りそのまま首位でチェッカー。嬉しい今季初勝利を挙げた。

 ヴィッカーズ自身にとっても、2006年のタラデガ以来となる、キャリア2勝目。トヨタが 2007年にNASCARの最高峰スプリント(当時はネクステル)・カップ・シリーズに参戦を開始したときに、新たにチームを立ち上げ、“トヨタ カムリ”と共に戦ってきたレッドブル・チームにとっても初めての勝利。また、“トヨタ カムリ”にとっても、スプリント・カップ・シリーズで未勝利だったミシガンでの念願の初勝利となった。

 最後のピットインのあと追い上げを見せたロガーノが7位、ロイティマンが9位、ハムリンが10位に入り、4台の“トヨタ カムリ”がトップ10フィニッシュを果たした。

 レースを最後まで走りきったヴィッカーズは、チェッカーのあと、ウィニングランから大観衆の前で“ドーナツ・ターン”を披露したところでついに燃料切れ。クルーに押されながら歓喜のヴィクトリーレーンへと向かうこととなった。

 この結果、優勝したヴィッカーズは、“チェイス”争いでも、12位のドライバーまで僅か 12ポイントの13位に浮上。同じく“チェイス”入りを争っているカイル・ブッシュは、一時は5位を走行したものの、終盤ハンドリングに苦しみ、23位でフィニッシュ。ランキングも 15位へと後退してしまった。

 次戦第24戦は8月22日(土)、米国南部テネシー州ブリストルのブリストル・モーター・スピードウェイで行われる。

ドライバー ブライアン・ヴィッカーズ:
「何と言っていいかわからない。ヴィクトリーレーンに立つのは最高の気分だ。チーム、トヨタ、TRD-USAの全ての人々を誇りに思う。我々は共に、長期にわたって厳しい時期を過ごしてきた。そして、観戦に来てくれたファンにも感謝しなくてはならない。経済的に厳しいこの時期に、これだけ多くのファンが訪れてくれたことを本当にありがたく思っている。最後は厳しいレースだった。最後まで燃料切れは心配だった。しかし、前回同様の経験をしたこともあり、どうすれば燃料をセーブできるか分かっており、勝てると思っていた。他人にはわからないかも知れないが、本当に最後まで燃料が持つと感じていた。幸運な一日だった。本当にハードワークを続けてきてくれたチームとトヨタの全員の努力が、これで報われた」


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