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ラリー/WRCニュース

投稿日: 2009.03.12 00:00
更新日: 2018.02.15 12:23

【ピレリジャパン】キプロス・ラリー:ユニークなミックスサーフェイスでの1戦


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キプロス・ラリー:ユニークなミックスサーフェイスでの1戦

金曜はターマック、土日はグラベルで開催
参加車両のコスト削減のため金曜日のターマックステージもグラベルタイヤに1本化

2009年3月6日,ミラノ

FIA世界ラリー選手権第3戦 キプロス・ラリーが3月13-15日に開催されます。3年ぶりに復活したキプロス・ラリーは新形式で行われます。リマソルを拠点として初日はターマックステージ、残りの2日はキプロス独特の荒れた埃っぽいグラベルステージでの戦いとなります。

ミックスサーフェイスイベントでの開催に伴い、ターマック用の18インチリムとグラベル用の15インチリムの両仕様を準備することによるコスト増加を抑えるため、ピレリは、フォードおよびシトロエンの要望を受けてFIAの協力の下、ハードコンパウンドのグラベルタイヤ1スペックのみを供給することで合意いたしました。従って、100%ターマックステージだけの初日もこのスペックのみで走行することになります。

賛否両論を醸すこととなるこのチャレンジに際し、ピレリはシトロエンおよびフォード双方の車両にグラベルタイヤを装着してアスファルト路面での走行テストを行い、パフォーマンスと摩耗状態をチェックしました。このテストは開催時のキプロスの気候を想定し、スペイン南部とサルディニアにて行われました。

ピレリ ラリーマネージャー マリオ・イゾラのコメント:
「このことは明らかに我々のグラベルタイヤに対する要求を非常に大きくしますし、ドライバーに求められる技術は普通のイベントとは多少異なってくるでしょう。確実にグリップ性能は低下します。しかし、事前テストにおいて、私たちのタイヤが予想をはるかに超えた性能を発揮したことに皆が驚いていました。そしてテスト最終日には安全性に問題がないことを全員が確認いたしました。このことは、イベント毎にスペックが特定されず、ドライバーの技術が今よりも大きな比重を占めていた“オールドスタイル”への回帰と見ることもできます」

今回は、安全上の措置として、初日に限りサービスエリアにて4本の追加タイヤの供給を行えるようレギュレーションが変更されています。このため、WRカーのトッププライオリティードライバーはシェイクダウンを含めて46本、P3クラスおよびWRカーの非プライオリティードライバーは29本のタイヤが使用可能となります。JWRCについては、初日はターマック用のタイヤが供給されますがイベントを通じで24本までとなります。
 


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