セルジオ・ペレスさんに相談・質問するコーナー、「ペレスの燃える人生相談」第3回。今回は、夢を追いかけているのになかなかうまくいかないという方から、常にポジティブ（？）なペレスさんに相談です。

第3回「夢を追いかけたがうまくいかないとき、どうしますか？」

　自動車整備士になりたくて今の会社に入りましたが、会社の都合で整備士を続けることができなくなってしまいました。人生悔いがないよう夢を追い続けてきたのですがうまくいきません。
　そこで常にアグレッシブなペレス選手に質問です。数年間必死に夢を追い続けたのに突然道を閉ざされた、という経験があったら、その時どう考えたかを教えてください。また、ペレス選手が僕の立場だったらどうするか、アドバイスをいただけたら嬉しいです。（ラビット7さん）

「諦めないという強い意志を持って、常に夢を追いかけるだけ」by ペレス

「僕の夢はもちろんワールドチャンピオンになることだよ。だけど、F1の世界では誰しもアップダウンがつきものだし、それは一般の社会にも言えることなんじゃないかな」

「そもそも、F1でそんな夢を叶えようと思ったら、それに見合ったチームにいなきゃいけないし、簡単なことじゃないよ。僕だってうまく行かなかったことはいくらでもあるし、落ち込むこともある。だけど、自分の夢がこれで終わりだなんて考えたことは一度もない」

「僕は絶対に諦めないし、常に自分のベストを尽くすことしか考えない。諦めないんだという強い意思を持っていれば、自分の身に何が起こっても夢が閉ざされたなんて絶望することはないし、そこからまた夢を追いかけるために全力を尽くすだけのことさ。ネバーギブアップの精神でね」

　ペレスさんのイメージどおりの前向きで力強い言葉で、励まされるような気がしますね。
　ここでペレスさんが諦めずに戦ってきた、ここまでのキャリアを振り返ってみたいと思います。

　ペレスさんはフェラーリ育成ドライバーの一員だったころから、フェラーリでチャンピオンになるのが夢だと語っていました（参考：ペレス、マッサの後任を目指す。アロンソを恐れず）。

　2013年にはザウバーからビッグチーム、マクラーレンに電撃移籍！　最初の年からタイトルを狙うとシーズン前には意気込んでいました（参考：ペレス「来季タイトル獲得は現実的な目標」）。

　ですが2013年のマクラーレンには戦闘力が足りず、ペレスはランキング11位どまり。その上、1年でチームを去ることになります。11月半ばという遅い時期に離脱が決定したことで、移籍先を探すのに苦労しましたが、その時にもペレスさんは「優勝するチャンスを与えてくれるチームを見つけたい」と話していました（参考：ペレス「チームの決断が遅すぎシート探しが困難に」）。

　最終的にフォース・インディアと契約。2014年シーズンを前に「表彰台や優勝を争えるようになりたい」と発言していましたが、実際にバーレーンGPで見事3位で表彰台に上ってみせました。

　11月にはフォース・インディアとさらに複数年契約を結んだことが発表されたペレスさん。来年1月で25歳とまだまだ若いですし、どのように夢に向かっていくのか、今後のキャリアがとても楽しみです。もちろん、相談者さんのお仕事もいい方向にいきますよう、心からお祈りしています。

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