ケーヒン　鈴鹿2&4レース
オープニンングスペシャル

鈴鹿サーキットのモータースポーツシーズン開幕を告げる伝統のビッグイベント、2&4レースが2年ぶりに、新しい共演とともに復活した。そして新たな幕開けにふさわしく、GTカーの最高峰、世界でもトップクラスに入るSUPER GTと2輪ロードレースの国内最高峰JSB1000の夢の競演が実現したのだ。ともに市販車の究極の形として、様々なメーカーが威信をかけて参戦しているだけに、激しい戦いが人気を呼んでいるレースだ。その究極のバトルが同日に行われる。ファンならずとも見逃すことのできない1戦だ。

SUPER GT
GT500クラスはGT-R先勝!
巻き返しを期すNSX勢、レクサス勢。三つ巴の大バトルが展開される
昨年5台が参戦し全9戦中7勝を記録する強さを見せたニッサンGT-R勢。その中で3勝を記録した本山哲/B・トレルイエ組がシリーズタイトルを獲得。まさにGT-Rに始まり、GT-Rで終わった1年だった。それだけに今シーズンはライバル陣営の巻き返しが注目された。ホンダNSX陣営、レクサスSC430陣営とも09年型マシンを投入して必勝態勢で臨んできたのだ。だが今季開幕戦を制したのはGT-Rだった。歌手兼レーサー兼チーム監督の近藤真彦氏率いるコンドーレーシングのJP・デ・オリベイラ/荒聖治組が雨の中を快走。歓喜のチェッカーフラッグを受けたのだ。

まだまだGT-Rの戦闘力が高いことを証明した形となったが、ライバルも光る走りを披露した。昨年1勝を記録、最後まで本山哲組とチャンピオン争いを続けたレクサスの立川祐路/R・ライアン組が予選PP(ポール・ポジション)を記録。昨年NSX勢の中で唯一の勝利を飾った道上龍/小暮卓史組が2位でフィニッシュ。同じNSXのR・ファーマン/伊沢拓也組が3位に食い込んだのだ。

当然鈴鹿ではさらに戦闘力を高めてくるはず。「開幕戦はマシンセッティングを失敗した。鈴鹿に向けてマシンはもっと良くなる。優勝争いができる」そう語ったのは道上。NSX勢が揃ってペースを上げてきそう。SC430勢も開幕戦の予選PPが示す通り速さではGT-RにもNSXにも負けていない。大接戦、大混戦になるのは間違いないだろう。その中からどの陣営がアドバンテージを得るのか!? 三つ巴の鈴鹿バトルは、今シーズンの行方が見える重要な1戦となりそうだ。

ニューマシンの出現が接戦に拍車をかけるGT300クラス。
優勝請負人吉本大樹が紫電で参戦GT300クラスもニューマシンの参戦が混戦に拍車をかけている。今年新しく制作されたフェラーリF430が開幕戦でいきなり予選PPを獲得して、周囲を驚かせた。決勝はレクサスIS350が制したが、鈴鹿ラウンドはガライヤ、RX-7、ランボルギーニ・ガイヤルド、フェアレディZなど優勝候補が多いが、中でも注目されているのが紫電だ。もともと鈴鹿では強さを発揮するマシンだが、新たにフォーミュラ・ニッポン、ヨーロッパのGP2参戦の実績がある吉本大樹が加入。加藤寛規と強力コンビを組むことになったのだ。吉本は一昨年のシリーズ第6戦、鈴鹿ポッカ1000kmで同チームに加わり、優勝の原動力となっただけに期待も高まる。いずれにせよGT500クラス以上の大接戦となるのは間違いなさそうだ。

■大会名称: 2009 AUTOBACS SUPER GT Round2
　2009 全日本ロードレース選手権シリーズ第2戦
「ケーヒン 鈴鹿2&4レース オープニングスペシャル」
■開催日: 2009年4月18日(土)　公式予選
　　　　　　　　　　19日(日)　決勝
■開催場所: 鈴鹿サーキット国際レーシングコース(4輪5.807km/ 2輪5.821km)
■主 催: 関西スポーツカークラブ(KSCC)
財団法人日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)
鈴鹿モータースポーツクラブ(SMSC)
株式会社モビリティランド 鈴鹿サーキット
■開催クラス: SUPER GT(GT500、GT300)
JSB1000
■公 認: 国際自動車連盟(FIA)
社団法人日本自動車連盟(JAF)
財団法人日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)
国際モーターサイクリズム連盟(FIM)
■後 援: 文部科学省
■認 定: GTアソシエイション