2009年FIA世界ラリー選手権(WRC)第3戦
2009年FIAプロダクションカー世界ラリー選手権(PWRC)第2戦
「キプロスラリー」

3月13日(金)~15日(日)DAY 1~3
リマソル~リマソル(総走行距離 1198.00km)
SS 1~14(SS総走行距離 332.07km)
DAY1 SS 1~SS 6 (SS総走行距離 134.20km)
DAY2 SS 7~SS 11 (SS総走行距離 115.60km)
DAY3 SS 12~SS 14 (SS総走行距離 82.27km)
参加台数:全35 台(三菱車7台)
グループN 19台(三菱車7台) PWRC 15台(三菱車7台)

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2009年PWRC第2戦/WRC第3戦キプロスラリー
ターマック、グラベルのミックスラリーで
三菱ランサーエボリューションのA.アラウージュが
惜しくも優勝を逃すもののPWRC 2位でフィニッシュ

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■PWRC【最終成績】
順位 ドライバー      車両                 タイム
1 P・サンデル(S)   シュコダ・ファビアS2000(N1位)  5時間10分11秒3
2 A・アラウージュ(P) 三菱ランサーエボリューション(N2位)    18秒3
3 N・アルアティヤ(Q)スバル・インプレッサ(N3位)        58秒8
4 新井敏弘      スバル・インプレッサ(N4位)       8分34秒1
5 A・ネイサン(LV)   三菱ランサーエボリューション(N5位)  11分35秒3
6 C・ティモソウ(CY) 三菱ランサーエボリューション(N6位)  11分50秒4
7 F・サウバン(F)  三菱ランサーエボリューション(N7位)  28分58秒9
8 G・メイヤー(H)   スバル・インプレッサ(N8位)      32分16秒1
9 G・リナーリ(I)  スバル・インプレッサ(N9位)      48分01秒0
10 E・ロペス(E)    スバル・インプレッサ(N10位)      55分07秒4
────────────────────────────────────
1位のタイムはDAY 1からのSS合計所要時間とペナルティーの合計
2位以下のタイムはトップとの差

■WRC【最終総合成績】

順位 ドライバー     車両                  タイム
1 *S・ローブ(F)    シトロエン C4 WRC        4時間50分34秒7
2 *M・ヒルボネン(FIN) フォード・フォーカス RS WRC 08      27秒2
3  P・ソルベルグ(N)  シトロエン・クサラ WRC        1分49秒4
4 *D・ソルド(E)    シトロエン C4 WRC           2分26秒3
5 *M・ウィルソン(GB)  フォード・フォーカス RS WRC 08    6分41秒0
6 *C・ローテンバッハ(ZW) シトロエン C4 WRC          11分11秒9
7 *F・ヴィラグラ(RA)  フォード・フォーカス RS WRC 08    13分18秒5
8 K・アルカッシミ(UAE)フォード・フォーカス RS WRC 08    13分44秒1
9  P・サンデル(S)    シュコダ・ファビアS2000(N1位,P1位)  19分36秒6
10 A・アラウージュ(P)三菱ランサーエボリューション(N2位,P2位) 19分54秒9
───
11 N・アルアティヤ(Q) スバル・インプレッサ(N3位,P3位)   20分35秒4
────────────────────────────────────
1位のタイムはDAY 1からのSS合計所要時間とペナルティーの合計
2位以下のタイムはトップとの差
*マニュファクチャラー対象ドライバー N=グループN P=PWRC

CY=キプロス、CZ=チェコ、E=スペイン、EE=エストニア、F=フランス、FIN=フィンランド、GB=イギリス、H=ハンガリー、IND=インド、LV=ラトビア、N=ノルウェー、P=ポルトガル、Q=カタール、RA=アルゼンチン、S=スウェーデン、UAE=アラブ首長国連邦、ZW=ジンバブエ

 2009年FIA世界ラリー選手権WRCの第3戦、そしてPWRC(プロダクションカー世界ラリー選手権)の第2戦となるキプロスラリーが3月13日(金)から15日(日)にかけてキプロスで行われ、三菱ランサーエボリューションで出場したアルミンド・アラウージュ(ポルトガル)がSS(スペシャルステージ=競技区間)合計タイム5時間10分29秒6でPWRC 2位(WRC総合10位)に入った。PWRC優勝(WRC総合9位)はパトリック・サンデル(スウェーデン、シュコダ・ファビアS2000)でPWRC 2連勝、PWRC 3位(WRC総合11位)はネッサー・アルアティヤ(カタール、スバル・インプレッサ)という順位となった。

 PWRC第2戦の舞台は地中海に浮かぶキプロス島。キプロスで世界選手権が開催されるのは2006年以来となるが、今回は今までとは違う趣向の一戦となった。競技初日のDAY 1はターマック(舗装路)、DAY 2およびDAY 3はグラベル(未舗装路)というミックスサーフェス・ラリーとして開催されたのだ。しかも初日のターマックもグラベル用の溝が深く刻まれたタイヤで走るとあって、その展開に大きな注目が集まった。

 そのほとんどが晴天に恵まれたDAY 1、PWRCをリードしたのはアラウージュだった。ラリーアート・イタリーが用意したグループN仕様のランサーエボリューションで出場したアラウージュは全6 SS中5箇所でベストタイムを刻むなどライバルを圧倒。2位サンデルに大きな差をつけてDAY 1を締めくくった。続くDAY 2では朝までに大量の雨が降り、グラベルコースはぬかるみ非常に滑りやすくなった。アラウージュは今まで体験したことがないようなコースコンディションに手を焼いたが、それでもPWRC首位の座を堅持。トップでラリー最終日のDAY 3に望んだ。アラウージュはPWRC初優勝に向けて順調なスタートをきったが、不運にも駆動系が不調をきたしペースを緩めることに。最終ステージでサンデルに逆転を許し2位となったが、それでも今回のラリーで大きな手ごたえを得たようだ。

「キプロスはターマックの初日が鍵となると思い、事前にターマックのコースを走り込みセットアップを詰めました。それが良い結果を生んだのですが、DAY 2以降の泥だらけな道には戸惑いました。なかなかスピードを上げられず、しかも最終日はギヤボックスに違和感があったのでペースを落とし完走を最優先することにしました。優勝できなかったことは残念ですが、それでも最後の最後までトップを走れたことは大きな自信となりました」と、やや悔しさをにじませながらアラウージュはコメント。今回出場した2台のS2000マシンが圧倒的に有利と言われるターマックで見せたスピードは、ランサーエボリューションの潜在性能の高さを再確認させるものだった。アラウージュ以外にもPWRC 5位にアンディス・ネイサン(ラトビア)が入るなど、多くのランサーエボリューションが難コースを走破し完走を果たした。

 WRC総合優勝争いではセバスチャン・ローブ(シトロエンC4 WRC)が開幕3連勝を飾り、通算50勝目をマーク。2位はミッコ・ヒルボネン(フォード・フォーカスRS WRC)、3位にはプライベーターのペター・ソルベルグ(シトロエン・クサラWRC)が入った。また、PWRCと同じく同時開催のJWRC(ジュニア世界ラリー選手権)は今回が第2戦となり、マーティン・プロコップ(シトロエンC2 S1600)が優勝している。

 WRC次戦は4月3日(金)から5日にかけて開催される第4戦ラリー・ポルトガル。2007年以来の世界選手権開催となるこのグラベルイベントはPWRCの第3戦、そしてJWRCの第3戦が同時開催される。

■2009年FIAプロダクションカー世界ラリー選手権シリーズポイント(暫定)
1位 P・サンデル(S)    シュコダ・ファビアS2000 20
2位 A・アラウージュ(P)  三菱ランサーエボリューション 13
3位 E・ブリニルドセン(N) 三菱ランサーエボリューション 8
4位 A・ネイサン(LV)    三菱ランサーエボリューション 8
5位 M・プロコップ(CZ)   三菱ランサーエボリューション 6
6位 N・アルアティヤ(Q) スバル・インプレッサ 6
7位 新井敏弘       スバル・インプレッサ 5
8位 J・タラバス(CZ)    フィアット・プント S2000 3
9位 C・ティモソウ(CY)  三菱ランサーエボリューション 3
10位 F・サウバン(F)   三菱ランサーエボリューション 3
11位 P・フローディン(S)  スバル・インプレッサ 2
12位 G・メイヤー(H)   スバル・インプレッサ 1


■2009年FIA世界ラリー選手権シリーズポイント(暫定)
ドライバーズ
1位 S・ローブ(F)    シトロエン C4 WRC  30
2位 M・ヒルボネン(FIN) フォード・フォーカス RS WRC 08  22
3位 D・ソルド(E)    シトロエン C4 WRC  17
4位 H・ソルベルグ(N)  フォード・フォーカス RS WRC 08 10
5位 P・ソルベルグ(N)  シトロエン・クサラ WRC 9
6位 M・ウィルソン(GB)  フォード・フォーカス RS WRC 08 8
7位 J-M・ラトバラ(FIN) フォード・フォーカス RS WRC 08  6
8位 C・アトキンソン(AUS)シトロエン C4 WRC  4
9位 S・オジェ(F)    シトロエン C4 WRC   3
10位 K・アルカッシミ(UAE)フォード・フォーカス RS WRC 08 3

■2009年FIA世界ラリー選手権シリーズポイント(暫定)
マニュファクチャラーズ
1位 シトロエン・トタル ワールドラリーチーム  48
2位 BP-フォード Abu Dhabi ワールドラリーチーム  32
3位 ストバート VK・Mスポーツ・フォードラリーチーム   22
4位 シトロエン・ジュニア ラリーチーム 11
5位 ミュンヒス・フォード ラリーチーム 3
 

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