ワンデイスマイル代表 澤圭太は、4年連続出場となる第56回マカオ GP に参戦した。カテゴリーは香港スーパーカークラブが主催している GT-3Asia というレースで、前戦はスーパーGT 第7戦オートポリスのサポートレースとしても開催されたレース。今回はノンタイトル戦ということで香港 No1 ドライバーのD.O'ヤング選手や、D.ワッツ選手など我こそはマカオマイスターと言われるメンバーも出場し、澤と共に世界一難攻不落の市街地コース、マカオで熱戦が繰り広げられた。
 今回澤がドライブするのは香港 SPS がメンテナンスし、澤のスポンサーでもある香港 LKM が所有するランボルギーニガヤルド GT3。このマシンは昨年GT-3Asiaレースの前身である ASCC レースの最終戦(ノンタイトル戦)として、同じくマカオで開催されたレースでもドライブしている。金曜日のプラクティスはメインレースの F3 や WTCC でクラッシュ赤旗中断が続出し、ディレイが続き結局キャンセルとなったため、土曜日の朝、仕切り直しで行われた。昨年からギアレシオ、ECU マッピング、エンジン使用回転域が改善されストレートラインスピードも D.O'ヤングがドライブするポルシェ997CUP-S と遜色なく、澤は幸先良く2分30秒714で32台中トップタイムをマークした。午後の予選30分間でも澤はその好調を維持したいところだが、ライバル達も手をこまねいている訳ではなく、クリアラップを探しながら渾身のアタック合戦が始まる。第一セクター、第二セクターまでセクタートップで走行する澤だったが、最終セクターのメルコヘアピン出口で若干テールスライド。D.O'ヤング選手が叩き出した2分27秒387に僅かに及ばず、2分27秒554の2番手で予選を終えた。明けて日曜日、3年連続で表彰台を獲得しているものの優勝には一歩届かなかった澤だが、フロントローからスタート出来る点、ローリングスタートでは中間加速に勝るガヤルドが有利である事、さらには勝負どころとなるリスボアでのブレーキングはガヤルドが有利である事など材料は整っていた。スタートでは絶好のダッシュを決め、トップで1コーナーを抜けた澤はリスボアまでの高速バトルを上手く処理してトップでリスボアを抜けて山側セクションに入る。その後、後続車両のクラッシュでSC(セフティカー)が介入したが、リスタートも上手く決めてレースは再開、お互いのレース、お互いのクルマの特性を理解しているトップ2人は山側でヤング選手が背後に迫り、海側では澤がギリギリに削ったダウンフォースで逃げるといった展開が繰り返され終始テール to ノーズ。終盤一番の勝負どころになるリスボアコーナーで黄旗が振られ澤にとってはラッキーな部分もあったが、ラスト2ラップのバックマーカーの処理なども無難にこなして10ラップのレースを遂にトップで駆け抜けた。ダリルとの差は僅か0.285秒、最後までマカオマイスター両雄による大バトルだった。澤にとってはマカオ出場4年目の4年連続となる表彰台獲得、日本人では2001年佐藤琢磨、2008年国本京佑に続く3人目となる優勝で華を添えた。(いずれも F3)

澤コメント;
今年こそマカオで優勝を!の想いは強かったので、予選は悔しかったが決勝はスタートに賭けてました。それが上手く決まってセットアップも戦略も運も味方してくれてやっと一番高いところに立てました。私のレースキャリアの中でも大きなメモリアルデーとなる1日、4年越しの任務を完遂出来たと思っています。何だかまだ実感はありませんが、サポートレースとは言え日本人としてマカオで優勝出来る事を誇りに思うと共に、この勝利をご支援いただいているLKM を始めチーム、スポンサーを始めとする関係者の方々、そしてファンの皆さんに捧げたいと思います。今年はドライビングレッスン業にも力を入れつつ国内ではスーパーGT とスーパー耐久にポルシェでスポット参戦、8月のマレーシア MME12時間レースでは CUP-S で総合4位、そして今回のマカオと、レースでも素晴らしい1年を過ごすことが出来ました。ご支援頂いた皆様に改めて感謝申し上げます。来年は PCCA(ポルシェカレラカップアジア)に再チャレンジしてアジアチャンピオンを獲得することが次の目標です。更に国内外の様々なモータースポーツシーンで活躍できるように頑張りたいと思います。引き続き今後とも応援の程宜しくお願いいたします。来期の活動予定は年明け1〜2月に決定する予定です。体制が決まり次第改めてご案内をお送りさせていただきますので宜しくお願いいたします。1年間後支援ありがとうございました。
※ワンデイスマイルとは?
関東近郊および九州地域の各サーキットでドライビングレッスンやカートレースを開催する澤圭太主宰の団体です。
公式 HP http://www.onedaysmile.jp
参戦体制
第56回マカオ GP 11月20〜22日 マカオギアサーキット(市街地コース)
チーム名(エントラント) SPS 香港
車番 6
車名 LKM ランボルギーニガヤルド GT3
参戦クラス GT-3Asia
ドライバー 澤圭太
車両メンテナンス SPS 香港
タイヤ ミシュラン
公式ホームページ http://www.supercarclub.com/
ご協力各社
LKM(Lun Kee Metal)
ライフクォリティ / Life Quallity
デジテック・ジャパン / Digi-Tec
有限会社サーモマジック
フジタグループ
株式会社ロックポートジャパン / ROCKPORT
株式会社ちゅうりん / カタマランスイスウォッチ
株式会社東京ベストプラン
有限会社ロッソコルサ
株式会社アライヘルメット
株式会社キャラコート
ゲインスポーツ / GAIN SPORT
株式会社土屋組
富士森内科クリニック
FORZA Keita! 「澤圭太支援サポートシステム」
クレフモータースポーツ
(順不同敬称略)

澤圭太 紹介
1994 年 本格的なカートレース活動で、数々のチャンピオンなどを獲得。1998 年 4輪レースに転向し翌 99 年、F4 関西シリーズチャンピオンを獲得。2001 年 全日本 F3 選手権に参戦し前半戦は日本人最高位を記録。2002 年 全日本 GT 選手権(現;スーパーGT シリーズ)に出場。2003 年 全日本 GT 選手権(現;スーパーGT シリーズ)で2連勝を含むシリーズ2位を獲得、2005 年までに GT300 クラス通算4勝をあげる。2006 年 海外レースに活動の場を広げポルシェカレラカップアジアで、2007 年優勝を含むシリーズ2位、06〜08 年はマカオ市街地で連続表彰台を獲得し「マカオマイスター」の異名を持つ。2008 年 念願のポルシェワンメークレース最高峰のヨーロッパ・スーパーカップにもスポット参戦。2009 年はスーパー耐久 ST1 クラスで表彰台1回獲得、スーパーGT スポット参戦、そしてマカオ GP では遂に日本人 3 人目となる優勝を果たした。また、新鋭ポルシェ使いとして活躍する傍ら、カート雑誌の連載、REVSPEED 誌、GENROQ 誌などで誌面に登場し、自ら主宰する「ワンデイスマイル」を通じてアマチュアモータースポーツの活性化にも国内外問わず心血を注ぐ。ドラテクネタ満載の“みんカラブログ”は月 10 万アクセスを誇り人気を博している。
関連ウェブサイト
マカオGP 公式サイト http://www.macau.grandprix.gov.mo/app/home/mgpc/en
澤圭太オフィシャルサイト http://www.keitasawa.jp/
みんカラブログ http://minkara.carview.co.jp/userid/145876/
ワンデイスマイルオフィシャルサイト http://www.onedaysmile.jp/

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