ティフォシを代表に、とにかく熱いファンが集うモンツァ。高速コースはパワー勝負の場所だが、同時に腕が問われるドライバーズコースでもある。セバスチャン・ベッテルはフェラーリ移籍後、初めてのモンツァで表彰台。長年フェラーリに貢献したフェリペ・マッサも3位に入り、スタンドがヒートアップしたイタリアGPのバトルを無線交信から、もう一度。
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<LAP7>
ニコ・ロズベルグ→(ドライバーからチームへ)「どうしてオーバーテイクボタンが機能していないんだ?」
←(チームからドライバーへ)「スタートフィニッシュラインでは機能していたようだ」
<LAP8>
ニコ・ロズベルグ←「フロントブレーキをいたわれ。この数周は摩耗が高かった」
<LAP10>
バルテリ・ボッタス←「ロズベルグはブレーキに問題を抱えているようだ。我々にとって状況は良さそうだ」
ニコ・ロズベルグ←「ブレーキはマネージメントして良くなっている。数ラップ後に、またアドバイスする」
<LAP13>
ニコ・ヒュルケンベルグ→「エキゾーストから変なノイズが聞こえるみたいだ」
<LAP15>
ニコ・ロズベルグ←「かなりブレーキが過熱している、気をつけろ」
フェリペ・マッサ←「ペースは良い。プランAで戦っているよ」
<LAP17>
セバスチャン・ベッテル→「リヤのグリップを少し失ってきている」
<LAP23>
ルイス・ハミルトン→「左フロントが少しアンダーになってきた」
<LAP24>
ルイス・ハミルトン←「違うタイヤのニコ(ロズベルグ)に匹敵するタイムで走れている。デフはハイスピード6を推奨。(ピットストップまで)先は、そんなに長くないぞ」
<LAP25>
セバスチャン・ベッテル←「セバスチャン、ピットインだ」
<LAP26>
ルイス・ハミルトン←「OK、ルイス。ピットに入れ」
<LAP27>
キミ・ライコネン←「キミ、いまプッシュする必要がある」
ニコ・ロズベルグ←「キミを抜くことが重要だ」
<LAP28>
キミ・ライコネン→「カモン(ピットインさせてくれ)! もう、このタイヤは終わっている」
<LAP33>
ニコ・ヒュルケンベルグ←「いまのところラップタイムとタイヤのデグラデーションは良い。プランAの1ストップ作戦だ」
<LAP34>
ニコ・ロズベルグ←「ベッテルのタイムが落ち始めたようだから、2位は可能だ。ギャップを縮めてタイヤをいたわり、相手のタイヤがタレたらアタックしよう」
<LAP38>
セバスチャン・ベッテル→「カモン! ブルーフラッグ!」
<LAP41>
ニコ・ヒュルケンベルグ→「この戦略はうまくいっていない。昨年みたいに、もうリヤのグリップもトラクションも全然ないよ!」
<LAP42>
ルイス・ハミルトン→「フロントブレーキはOK?」
←「我々の側から見る限りは問題ない」
<LAP44>
ニコ・ロズベルグ←「デフをMID5にしてみてくれ、変なポジションになっているようだ」
<LAP48>
ルイス・ハミルトン←「ストラットモード3、ギャップを広げる必要がある」
ルイス・ハミルトン→「もうこれ以上は速く走れない」
←「OK、残り5周だ。ペースは良い。リスクを冒す必要はない」
→「これ以上そんなにペースは上げられない。僕は一体どうしたらいいんだ?」
←「このペースで走り続けてくれ、それで十分だ」
<LAP52>
ルイス・ハミルトン←「リスクを冒す必要はない」
→「それならペースアップの指示は何だったんだ? それはリスクじゃないのか?」
<チェッカー>
ルイス・ハミルトン←「よくやった、あとですべて説明する」
→「みんな今週末はありがとう、最高の仕事をしてくれた。でも、あの数周はクールじゃなかったよ」
←「OK、トークモードをゼロにしてくれ。あとで話そう」
セバスチャン・ベッテル←「イエス! セブ、良くやった! 君は表彰台にふさわしいよ! 今シーズン最高のレースだ、表彰台を楽しんでこい!」
→「ありがとう、みんな! フォルツァ・フェラーリ! フォルツァ・モンツァ!」
フェリペ・マッサ←「最高だったよ、素晴らしい1ストップレースだった」
→「(終盤のバトルに)なんてこった! あんなことするなんて、年寄りにはキツイよ。みんなでお祝いしよう!」
←「バカなこというな、年寄りなんかじゃないよ。まだ始まったばかりだ」