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スーパーGTニュース

投稿日: 2009.05.05 00:00
更新日: 2018.02.15 13:06

【ARTA Project】ARTA NSX、3位表彰台を獲得、そしてARTA Garaiyaは今季初優勝を達成!


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ARTA Project プレスリリース
SUPER GT シリーズ第3戦富士
決勝

ARTA NSX、3位表彰台を獲得
そしてARTA Garaiyaは今季初優勝を達成!

■GT500
 決勝日を迎えた富士スピードウェイ。この日も天候は晴れ、路面コンディションはドライである。朝8時45分からのフリー走行、ラルフ・ファーマン&伊沢拓也のARTA NSXは1分36秒464のタイムで2番手と、予選3位を獲得した前日の好調をキープしたまま、決勝日も順調な滑り出しとなった。 SUPER GTの決勝レースは300kmで争われることが多いが、今回の富士は400kmの長丁場(88周)。さらに2回のピットインが義務づけられるので、通常のレースとは戦略も異なってくる。ARTA NSXはファーマン→伊沢→ファーマンのオーダーで決勝に臨む。

 スタート直後、GT500の上位は激しい接近戦となった。1周目のヘアピンに向かう時点で、トップの#1 GT-Rの後方に#12 GT-Rとファーマンが並んで迫る展開に。ところが、ここで#1の直後につけた#12が姿勢を乱してしまい、その外からコーナリングに入ろうとしていたファーマンにヒットするアクシデントが発生。これはARTA NSXにとって、まったくの不運な事故であった。

 ファーマンはクラス14番手まで転落してしまうが、幸いにしてマシンに大きなダメージはなく、ここから追い上げにかかる。トップを上まわるほどの素晴らしいペースで快走し、10周目には11位、13周目には9位、そして16周目には7位まで浮上。20周目から各車の1回目のピットインが始まるが、ファーマンは好ペースのまま走行を続け、他車がピットインする間に暫定首位にまで順位を上げる。

 30周終了でピットインして、伊沢へとバトンタッチ。各車が1回目のピットを終えた段階での順位は6位だ。伊沢もトップより速いくらいのラップタイムで走行し、先行車に迫ってゆく。やがて#24 GT-R、#6 SC430、#35 SC430と3位集団を形成するようになり、バトルのなかで45周目には#35をパス、5位に浮上した。さらに4番手の#6を攻めるが、抜くには至らないまま、60周終了で2度目のピットストップへ。#6は62周目にピットインするが、このタイミングでARTANSXは4位奪取に成功。さらにファーマンは3位の#24に狙いを定める。そして68~69周目にかけての横並びの攻防戦を制して、ついに3位の座を手中に収めた。

 優勝の可能性さえあっただけに、1周目の不運が惜しまれるが、ARTA NSXは開幕戦以来、今季2度目の3位表彰台を獲得。ドライバーズポイントを22に伸ばして、トップとは9ポイント差のランキング4位に浮上した。

●鈴木亜久里監督のコメント
「レースだから、1周目のアクシデントは仕方ない。優勝できるくらいのパフォーマンスがマシンにあっただけに、もったいなかったね。しかし、そのあとの追い上げは僕自身も非常に面白く感じたし、お客さんにも喜んでもらえたのではないかな。ドライバーもチームスタッフも、本当によくやってくれた。じわじわとウエイトハンデが重くはなるが、この調子で次のセパンも頑張りますよ」

●佐藤真治エンジニアのコメント
「両ドライバーともに『バランスがよかった』と言ってくれていますので、マシンの仕上がりは満足できるレベルだったと思います。1周目は不運でしたが、あそこでリタイアせずに3位表彰台を得られたわけですから、結果については『よし』としましょう。チャンピオンを争える可能性もあると思いますので、これからさらに頑張っていきます」

●ラルフ・ファーマン選手のコメント
「マシンはとても速かった。我々のラップタイムペースを考えれば、十分に優勝できたはずだ。だから、ちょっとガッカリしてはいる。ただ、1周目のアクシデント以降はとてもハッピーなレースだったよ。マシンにダメージがなかったこともよかった。チャンピオンシップの状況もよくなってきた。次のセパンでもまた表彰台を獲得できるよう、チャレンジしていきたいと思う」

●伊沢拓也選手のコメント
「あの状況からここまで追い上げることができたので、よかったと思います。僕自身もミスなくレースを終えることができましたからね。ただ、なかなか#6を抜けなかったので、そのあたりはもっと勉強しないといけないところですね。これでウエイトハンデが増えますけど(次戦は44kg)、去年も重い状態でいい結果を残せたレースがあるので、きっと克服できると思います」


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