2009全日本ラリー選手権 第2戦
「KYOTO南丹ラリー2009」
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■開催月日:2009年5月8日~10日
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◇勝田範彦が全日本ラリー開幕2連勝!
開幕戦から約1か月のインターバルをおいて、全日本ラリー選手権第2戦、「KYOTO南丹ラリー2009」が開催された。当初は、グラベルラリーへとイベントのキャラクターを一変させる予定があったKYOTO南丹ラリーだったが、これまで通りターマックラリーとして開催された。新設定のステージが用意されたものの、ツイスティな林道とハイスピードなダムサイトセクションという全く性格の違うステージで構成されるラリーには変化はなく、ラリー直前まで雨が降り続いたこともあり、マシンセッティングやタイヤ選択に悩まされる難しいラリーとなった。
ラリーは今回初めて設定されたMochikoshiステージからスタート。非常に細い道幅に片側には常に川が流れるなど、ドライバーにはプレッシャーの掛かるオープニングステージだったが、インプレッサWRX STIをドライブする勝田範彦はベストタイムを出した地元の福永修からコンマ2秒しか違わないセカンドベストでクリアする。SS2でも勝田と福永は同秒ベストと互いに譲らない。セクション1の最後となるSS3では福永にリードを許したもののその差は僅か1秒4。大接戦を演じながらセクション2に入ると、勝田は福永との差をジリジリと縮めていく。そのプレッシャーに負けたか、福永はSS5で足まわりを破損してしまいリタイア。これでトップに立った勝田だったが、今度は石田正史に追われる立場となった。
しかし、日中30℃近くまで上がった気温は路面を一気にドライへと変化させる。この状況にマシンセッティング変更を施した勝田はDAY1の最終セクションで、ベストタイムをマークして石田との差をそれまでの6秒から9秒へと広げた。翌DAY2でも勝田はベストタイムを連発して石田との差を広げていくと、最後はペースダウンする余裕も見せて優勝。開幕戦に続いて連勝を果たした。
また、この優勝争いの後方では3位争いも激しさを増していた。一昨年、このラリーで初の全日本ラリー選手権でのベストタイムをマークするなど、ここKYOTO南丹ラリーと相性のいい松岡孝典がベテラン奴田原文雄を抑えて3位争いをリード。DAY2を前にその差は1秒という僅差だったが、その勝負はあっけなくついてしまう。DAY2最初のSSで奴田原はマシントラブルでリタイア。これで松岡は全日本ラリー選手権で初の表彰台となる総合3位を獲得することとなった。
