2010年F1第15戦シンガポールGPの日曜決勝で、フェラーリのフェルナンド・アロンソは2戦連続でポール・トゥ・ウインを飾り、どのタイプのサーキットでもマシンが速いことがわかったため、今後のレースは全く恐れることはないと語った。フェリペ・マッサは8位だった。
■スクーデリア・フェラーリ・マールボロ
フェリペ・マッサ 決勝8位
昨日の予選のトラブルの影響で、とても難しいレースだった。モナコのフェルナンドと同じような戦略をとり、セーフティカーが味方してくれるのを期待したけれど、残念ながら出動するのが早すぎた。そのためにそれほど多くのマシンを抜くことができず、その後はスーティルとヒュルケンベルグの後ろの隊列で走る羽目になった。セーフティカーが出るのが1、2周遅かったら、2つか3つポジションを上げることができて、違うレースになっていただろう。ずっとハードタイヤで走り続けたことを考えれば、マシンは悪くなかった。レースのかなり終盤には状況が悪くなり、タイヤのデグラデーションを感じるようになった。それでクビカに簡単に抜かれてしまったんだ。常に他のマシンに押さえられて走っていたから、すごく楽しかったとは言えないな。ニューエンジンを投入したけれど、最後の4戦において、すでに1戦を走ったエンジン3基があるだけだ。今後のレースでは今週末よりも運に恵まれるよう願っているよ!
フェルナンド・アロンソ 決勝1位
この1勝はとても重要だ。僕らは、モンツァでの成功を全く異なるタイプのサーキットで再現したかった。そして僕にとってもマシンにとっても非常にハードで極めてストレスの大きいレースをこのコースで戦った末に、その目標を達成することができた。このコースは大好きだし、僕のドライビングスタイルにもとても合っている。
昨日は、僕がイースターサプライズと呼んだ、ポールポジション獲得という贈り物があった。だから今日は何よりもいいスタートを切ることが重要だった。そしてそれをうまくやることができた。ベッテルの方が少しだけ滑り出しがよかったかもしれないけどね。それでもここでは1コーナーまでがそれほど長くないから、ドアを閉めてリードを維持することができた。
ソフトタイヤではとても好調だったけれど、ハードではレッドブルの方が速かったみたいだ。ピットストップは、戦略的な面でも、ピットレーン上の作業という面でも完璧だったよ。レース後半には、すべてのリスクを避けようと心がけた。特にイエローフラッグが出ている際のバックマーカーの追い越しには注意した。
まだ4戦残っているし、タイトル争いの行方は全く分からない。スパではセバスチャン、ジェンソン、僕の3人がノーポイントに終わった。モンツァではハミルトンがそうだった。タイトル争いの動向を見ると、候補者たちが浮き沈みを繰り返しているけれど、マークは今もわずかながらリードをキープしている。僕らは冷静さを保ち、ライバルたちが何をしているのかは考えず、自分たちの仕事に集中しなければならない。確かなのは、僕らは何事も運任せにはせず、最後の最後まで戦うということだ。F10は、マラネロとグランプリの現場のエンジニアたちが頑張ってくれたおかげで進歩した。今やどんなタイプのサーキットに行っても速く走れるということが嬉しい。僕らは今後のレースで本命とは見られていないけれど、どのレースも全く怖くないよ。