フェラーリのフェルナンド・アロンソは、マレーシアGPでは決勝スタート時からギヤボックストラブルを抱えながら走った挙げ句に、残り2周というところでエンジントラブルでリタイアせざるをえなくなり、生涯の中で最もきついレースだったと振り返った。

 予選ではフェラーリが判断ミスを犯し、タイムアタックに出るタイミングを誤ったために、アロンソは予選19位でQ1落ちを喫した。決勝ではそこから追い上げを図るつもりだったものの、フォーメイションラップの時点でギヤボックスにトラブルが発生、レースをすべてクラッチなしで走りきらなければならなくなった。序盤はトロロッソ勢に引っかかったが、アロンソはピットストップを遅らせることでポイント圏内に浮上した。9位走行時、前のジェンソン・バトンに対して果敢にプレッシャーをかけ、何度も追い抜きを試みたアロンソだが、フィニッシュまで残り2周というところでF10のエンジンが音を上げ、劇的な形でリタイアを遂げ、最低限確保できたはずの2ポイントを失った。

 フェラーリのチームプリンシパル、ステファノ・ドメニカリは、アロンソの不屈のファイティングスピリッツを褒め称えているが、アロンソ自身は、これまでで一番きついレースだったと振り返った。
「タフな週末だった」とアロンソはスペインのテレビ局に対してコメントしている。
「(レースを)スタートした時から問題を抱えていた。フォーメイションラップでギヤボックスが壊れ、クラッチなしで走り切らなければならなくなったんだ。おかげで変なブレーキングをしながら走らなければならなかった」
「ドライビングの面では、今までの人生で最もきついレースだったと思う。1コーナー、1コーナーをなんとかうまくしのぎながら走らなければならない状態だった。それでも何ポイントかは獲れるはずだったのに、結局エンジンが壊れて、それもだめになった。でももし、まずギヤボックスが壊れて、次にエンジンが壊れる状況を強いられるとしたら、9位を走っている時でよかったよ。トップ走行中だったら25点を失うことになるからね」

 アロンソは今回のリタイアで、ドライバーズ選手権トップの座を明け渡すことになった。

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