フェルナンド・アロンソは、フェラーリのスタッフに対し、勝利を諦めずに全力を尽くそうと語りかけ、チームの士気を鼓舞した。
新車F2012のデザインにアグレッシブなアプローチをとったフェラーリは、シーズンオフテストで苦労し、シャシーテクニカルディレクターのパット・フライは、開幕戦で表彰台を狙える状況ではないと認めた。
プレシーズンテストを終えた翌日、アロンソはフェラーリのファクトリーを訪れ、ハードワークにあたってきた従業員たちに対して感謝の言葉を述べた。
「最初に、頑張ってくれた皆さん全員に感謝したい。この数カ月、数週間はとてもハードな時期だった。僕とフェリペ(・マッサ)に強力なマシンを用意するため、皆が全力を尽くし、コースでもファクトリーでも、毎日無休で働いてくれたことを僕は知っている」
アロンソは、フェラーリは今、期待していたような状況ではないが、諦めるのは早いとスタッフたちに対して語った。
「新しいシングルシーターはいくつか理解しづらい特徴を持っている。僕らはまだ目指すポジションには到達していないと思う」とアロンソ。
「でも僕らはF1シーズンを何年も経験している。オーストラリアに着くまでは他との序列について予測することはできないということは皆が知っているはずだ」
「これまで以上に僕らチームの全員が前進を果たすために力を尽くしている。ミラー担当のスタッフからピストン担当のスタッフまで、全員が全力を注いでいる。僕らは団結し、精いっぱいの努力をしている。それは皆が同じ目標を持っているからだ」
「2年前のエピソードを思い出してほしい。バルセロナでの最後のテストで僕らはレッドブル、マクラーレン、ザウバー、フォース・インディアの下の5番手だった。ところがその2週間後の(開幕戦)バーレーンで1-2フィニッシュを成し遂げたんだ」
「(でも)大事なのは開幕戦でリードすることではなく、シーズンが終わる11月にトップに立つことだ」