フェルナンド・アロンソは、レッドブル・レーシングからのオファーを受けていれば、もっとタイトルを獲れていたかもしれないが、フェラーリと契約したことを全く後悔していないと語った。
レッドブルは2005年にF1にデビュー、2009年に初優勝を挙げてランキング2位となり、翌年2010年にはドライバーズおよびコンストラクターズ選手権の両方を初めて獲得した。今季同チームは再び圧倒的な速さを発揮し、両選手権でのリードを拡大している。
アロンソは2007年末でマクラーレンを離脱、2008、2009年をルノーで過ごした後、2010年にフェラーリ入り、昨年は最終戦でタイトルを失った。
サンタンデールのインタビューにおいて、レッドブルからのオファーを断ったことを後悔しているかと聞かれたアロンソは、「それは全くない」と断言した。
「(契約していれば)タイトル獲得回数が3回か4回になっていたかもしれないが、それでもフェラーリで走っている今ほど幸せではなかったと思う。レーシングドライバーにとっては、世界選手権を獲得するよりもフェラーリで走ることの方が重要なんだ」
現在選手権をリードしているセバスチャン・ベッテルが将来フェラーリに加入するといううわさについては、アロンソは自分は強力なチームメイトと戦って相手を倒したいと常に思っていると述べた。
「チームメイトが誰でも問題はない。僕は幸運にもこれまで素晴らしいドライバーたちとペアを組んできた。だが僕が組んだ時期の彼らは、ベストのころの速さを失い、パフォーマンスが低下していたように思える。僕はチームメイトを打ち負かしたい。全力でレースしたいんだ。だから最高のドライバーが来て、それでも僕が勝つことができたら、僕が成し遂げたことはより一層大きな価値を持つことになると思う」
ルイス・ハミルトンとまたチームメイトになる可能性はあるかと聞かれ、「もちろんある」とアロンソは答えた。
「ハミルトンとの仲は全く問題ないし、マクラーレン時代もそうだった。彼には心から敬意を抱いている。マクラーレンでなければ、ハミルトンとペアを組むのも問題なかったと思う」