英AUTOSPORTが2015年バーレーンGPを戦った全ドライバーを10点満点で評価、満点がポール・トゥ・フィニッシュを飾ったルイス・ハミルトンに与えられた。また、マクラーレン・ホンダにとって今年初の予選Q2進出を果たし入賞にもあと一歩のところまで迫ったフェルナンド・アロンソも高く評価された。
英AUTOSPORTのF1担当編集者ベン・アンダーソンは、2015年第4戦を振り返り、決勝に出場した19人のドライバーに評価点を与えた。マクラーレン・ホンダのジェンソン・バトンはトラブルにより予選、決勝ともに出場できなかったため、評価の対象外となっている。
バーレーンGPでハミルトンはポールポジションから今季3勝目を挙げた。
「何物も今のハミルトンの勢いを止めることはできないのではないだろうか」とアンダーソン。
「またしても予選で他を寄せ付けず、2位にコンマ4秒以上の大差でポールポジションを獲得した」
「決勝では今回もトップの位置で冷静にレースをコントロール、ファイナルラップでブレーキ・バイ・ワイヤにトラブルが発生したものの、幸い十分なギャップを築いていたため、後ろのキミ・ライコネンに抜かれることはなかった」
9点が与えられたのはフェラーリのキミ・ライコネン、ウイリアムズのバルテリ・ボッタス、フォース・インディアのセルジオ・ペレス、マクラーレン・ホンダのアロンソだった。
ライコネンは4番グリッドから2位表彰台を獲得した。
「中国で今年初めてクリーンなレースができたと述べていたライコネンが、続くバーレーンで素晴らしい仕事をしてみせた」
「またも予選は完璧とはいえず、自身も『もっとプッシュできたはず』と語っていたが、ボッタスの前の位置は確保した」
「2013年ドイツGP以来のベストグリッドから、フェラーリに復帰して初めての表彰台を獲得した。タイヤのマネジメントが素晴らしく、勝利まであと一歩の位置でフィニッシュした」
ボッタスは5番グリッドからスタート、4位でフィニッシュした。
「ウイリアムズはソフトタイヤの使い方への理解を深め、それによってバーレーンではこれまでよりも高い競争力を発揮した。さらにボッタスはようやく腰の痛みから完全に開放されたといい、それも助けになった」
「ボッタスはファイナルセクターが非常に強力で、予選でライコネンのフェラーリに0.154秒差に迫った。その上、決勝ではセバスチャン・ベッテルを押さえ切って、素晴らしい週末を締めくくった」
ペレスは11番グリッドから8位入賞を果たした。
「Q1ではチームメイトのニコ・ヒュルケンベルグより速かったものの、Q2では逆転され、ペレスはわずかの差でQ3に進出できなかった。しかしフォース・インディアにとっては今季ここまでで最も好調な予選となった」
「ペレスの決勝は見事だった。必要な場面で効率的にオーバーテイクし、タイヤをうまく管理して走り、今回可能な最大限のリザルトをつかんだ」
マクラーレン・ホンダのアロンソは14番グリッドからスタートし、入賞まであと一歩の11位でフィニッシュした。
「バーレーンを得意とするアロンソは、フリー走行からトラブルに見舞われることなく一貫して素晴らしいパフォーマンスを見せていた」
「予選Q1ではなんと9番手タイムでチームにとって初のQ2進出を決めた。エンジンのパワーさえ十分あればQ3に進めただろう」
「決勝ではチームの今季初入賞まであと4秒という位置でフィニッシュした。これ以上の結果が可能だったとは思えない」
英AUTOSPORTによる2015年第4戦バーレーンGPでの各ドライバーの点数は以下のとおり(10点満点)。
■メルセデス
ルイス・ハミルトン:10点
ニコ・ロズベルグ:7点
■レッドブル・レーシング
ダニエル・リカルド:8点
ダニール・クビアト:7点
■ウイリアムズ
フェリペ・マッサ:7点
バルテリ・ボッタス:9点
■フェラーリ
セバスチャン・ベッテル:6点
キミ・ライコネン:9点
■マクラーレン
フェルナンド・アロンソ:9点
ジェンソン・バトン:評価なし
■フォース・インディア
ニコ・ヒュルケンベルグ:7点
セルジオ・ペレス:9点
■トロロッソ
マックス・フェルスタッペン:5点
カルロス・サインツJr.:6点
■ロータス
ロマン・グロージャン:7点
パストール・マルドナド:4点
■マノー・マルシャ
ウィル・スティーブンス:7点
ロベルト・メリ:4点
■ザウバー
マーカス・エリクソン:7点
フェリペ・ナッセ:6点