フェラーリのチームプリンシパル、ステファノ・ドメニカリは、フェラーリはフェルナンド・アロンソの次のチームメイトとして、才能ある若手ドライバーを起用するつもりだと示唆した。
今年フェラーリはアロンソと2016年末までの長期契約を結んだ。一方チームメイトのフェリペ・マッサは現在のところ来年末までの契約となっている。
同じく来年末までマクラーレンとの契約を持つルイス・ハミルトンは、先週、いつかフェラーリに乗りたいという気持ちはあるかと聞かれ、今のところは全くそういう気持ちはないと述べながらも「フェラーリは素晴らしいチームだ。将来何があるかは予想できない」とも発言した。
ハミルトンを高く評価するドメニカリだが、このハミルトンの発言を受け、フェラーリは彼と契約する可能性はないと示唆した。
「彼(ハミルトン)がフェラーリについて可能性を否定しないと発言したと聞いて嬉しい」とドメニカリはイベント「Wrooom Summer 2011」においてコメントした。
「我々がF1の歴史の中で披露してきたものを考えれば、誰もがいつかはマラネロに来たいと熱望するのは当然の事実だ。しかしながら、短期的な将来であっても、長期的な将来であっても、この問題が今後浮上するとは思わない」
ドメニカリは、フェラーリは今後、経験豊富なドライバーと若手ドライバーの組み合わせを採用するつもりであると明言した。
「将来のフェラーリのためには、豊かな経験を持ち、大きな成功を収めたドライバーと、将来が期待される才能ある若手ドライバーの組み合わせが理想だと確信している。我々は非常に大きなプレッシャーを抱えているため、ふたりの若手ドライバーを起用することを検討する余地はないと思う」
候補となる若手ドライバーとしては、今のところ、フェラーリ・ドライバー・アカデミーのメンバーであるジュール・ビアンキとセルジオ・ペレスが予想される。