USF1のチームプリンシパル、ケン・アンダーソンは、F1参戦の1年延期がFIAに承認されればプロジェクトを続行すると述べた。これが承認されなければ、チームは終わりだと認めている。
2010年F1にエントリーしていたUSF1だが、ここ数週間のウワサどおり、今季参戦を断念したことが正式に明らかになった。
アンダーソンはFIAに今季最初の4戦を欠場させてくれるよう頼み、その後、7桁の額の保証金を支払い、投資者でYouTubeの共同創立者であるチャド・ハーレーの保証の下で、デビューを来年に延期する許可を求めたと言われている。
FIAからのこれに対する回答はまだないが、FIAレースディレクターでテクニカルチーフのチャーリー・ホワイティングが先週USF1のファクトリーを視察しており、その報告がFIAの決断を左右するものと見られている。
アンダーソンは、FIAから参戦延期が認められれば来季に向けて準備作業を再開できるが、そうでなければチームはおしまいだと述べた。
「FIAがだめだと言えば、我々は終わりだ」とアンダーソンはBBCスポーツに対して語っている。
「OKが出れば、また態勢を整えて作業を進めることができる。2008年12月にFIAにエントリーを提出した。2009年3月にはマシンの作業を進めたいと思っていたが、コンコルド協定へのサインが7月まで遅れてしまったので、作業をスタートするのは8月になってしまった。タイトなスケジュールの中、順調に進んでいたが、人々が逃げ出してしまった」
「1月にスポンサーの問題が発生し、数週間の遅れが生じた。そのために2010年に間に合わせることができなくなったのだ。悲観的な人々は我々は失敗するとしか考えなかった。誰もが難しいだろうと言ったけれど、我々はぎりぎりの状況の中で自分たちのマシンのデザインと製造を行った。(ホワイティングは)ファクトリーを見て、優れたF1マシンを作るために必要なすべてが備わっていることが分かり、満足していた。我々は待機している状態だ。我々の将来はFIAの手の中にある」
USF1の共同創立者のピーター・ウインザーはすでにチームを離脱したものと見られている。
FIAは3日、2010年にはUSF1チームも代わりのチームも参戦しないと述べると共に、近々2011年のエントリー選考プロセスの詳細について発表すると表明している。