3月25日、富士スピードウェイにおいて2013年よりスタートする『インタープロトシリーズ』の記者発表が行われ、新たに開発された車両と、シリーズ概要が発表された。
この『インタープロトシリーズ』は、関谷正徳PETRONAS TOM'S監督が3年をかけて準備した新たなプロトタイプカーのワンメイクレースシリーズで、初年度は富士スピードウェイにおいて4戦のシリーズが開催予定。
シリーズのコンセプトは、参加するドライバー、観戦するファン、クルマを造り上げるガレージ、サーキット、モータースポーツにかかわるすべての人が楽しみ満足できるレースシリーズ。国産部品を数多く採用したスタイリッシュなプロトタイプカーを使用し、ドライバーのスキルで勝負ができ、誰にも勝つチャンスがあるレースを追求した。
専用設計されたオリジナルの車両は“kuruma”という名称で、全長4,410mm、全幅1,950mm、全高1,150mm、車重1,000~1,100kgという純レーシングマシン。カーボンコンポジット&パイプフレームハイブリッドシャシーにグラスファイバー(一部カーボンファイバー)製カウルを被せたボディで、ミッドシップに最高出力340ps/6,400rpm、最大トルク45kg-mf/4,000rpmのパワーを発生するV6、3,950ccエンジンを搭載。横浜ゴムがコントロールタイヤとなる。車両キット価格は2,100~2,150万円程度になりそうだ(組み立ては各ガレージで行う)。
レースは1台の車両をジェントルマンドライバーとプロドライバーがシェアし、1日に2レースを行う。レースウイーク1日目はジェントルマンドライバーの予選と予選レース、プロドライバーの予選を実施。2日目午前にジェントルマンドライバー決勝、午後にプロドライバー決勝を行うというもの。
記者会見に登壇した関谷氏は「ドライバーのテクニックだけで競われるガチンコの真剣勝負。将来的には他サーキット、そしてアジアシリーズができれば本望」と語った。
4月には運営事務局(Inter Proto Motor Sport事務局/電話0550-84-0512)も設立。6月30日が車両発注の締め切りとなる(最多15台まで受注可能)。