IZODインディカー・シリーズは、2015年までに冬のオフシーズンにアメリカではなく世界を転戦するウインターシリーズを計画していることが明らかになった。
このウインターシリーズの計画は、来年からの成長を目指し、インディカーのチームに新たな資金の流れを与えることが狙いのようだ。またこの計画では、8月終わりに通常のシリーズはクライマックスを迎えるとされている。
インディカーの国際化計画は、競技委員長で運営部門のトップにも就任したデリック・・ウォーカーによって進められるとのことだ。
ウォーカーは、ノーポイントレースやウインター・シリーズ、地方選手権などに加え、インディカー・シリーズを1、2月に海外で開幕戦を迎える構想など違ったシナリオをいろいろと考えている。
「9、10月にシーズンが終わり、次の3月にシーズンがスタートするまで、作業することが少ないチームを我々は持っている。彼らはその間テストなどを行うだけなんだ。チームたちは、収入を必要としているし、国際的なシーズンの構成は彼らの可能性を強くするだろう」とウォーカー。
現在のシリーズでは、北米以外で開催されているのはブラジル・サンパウロのみ。国際的なシリーズをオフに計画しているが、既存のシリーズではサンパウロ以外でフライアウェイでレースを開催する計画はないとウォーカーは強調している。
「我々は既存のカレンダーを変更するつもりはないよ。夜中の1時に離れた場所でチャンピオンが決定するのは望んでないんだ。しかし、もし1月か2月にシリーズが始まれば、海外でのレースを選手権に含める可能性はあるだろう」とコメント。
ワールドシリーズを計画するヨーロッパのグループには、インディカーのグローバルチャレンジとして行われるウィンターシリーズに関しての計画を提案したと伝えられている。
また、すでに多くのプロモーターと交渉しており、2014年の終わりに5つのイベントをスタートする計画が練られているようだ。ウインターレースの参戦に関しては、チームからも支持を得ている。
「我々はその計画を非常に支持しているよ。国内シリーズはスケジュールが早く終わりを迎えるが、我々は1年毎に雇用の契約を結んでいる。だから、人的資源の運用面でいい利用になるだろう」とアンドレッティ・オートスポートの副社長J-F.トーマスは語っている。