IZODインディカー・シリーズ第15戦インディジャパン・ザ・ファイナルは17日、予選が行われ、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)がインディジャパン最後のポールシッターとなった。
今回のインディジャパン・ザ・ファイナルの予選は、3ステージで構成されるロードコースフォーマットで行われ、ポールポジションを争うファイナル・ステージに進んだのはグラハム・レイホール(チップ・ガナッシ)、ウィル・パワー(ペンスキー)、ジェームス・ヒンチクリフ(ニューマン・ハース)、ディクソン、ライアン・ブリスコー(ペンスキー)、エリオ・カストロネベス(ペンスキー)だった。
2グループに分けられての予選第1ステージでは、グループ1ではレイホールがトップ、グループ2はディクソンがトップだった。そして、12人で争われる第2ステージではレイホールがトップを取り、ポールポジション候補の筆頭に躍り出た。しかし、6人によるファイナル・ステージで分38秒3918をマークしたのはディクソンで、彼が今季2回目、通算17回目のポールポジション獲得を果たした。
予選前までに3回行われたプラクティスで、ディクソンはブラックタイヤ装着ながら1分38秒台に入るラップタイムを出していた。ディクソンは予選の第1ステージで今週末の最速タイムをマーク。初開催のツインリンクもてぎロードコースで、最もマシンの仕上がりが良く、一番乗れているのはディクソンなのだ。
「金曜は路面状況が悪い。だからタイヤを1セットしか使わなかった。ほとんどのチームが終盤に2セット目を投入していたけれどね。僕らは1セット目で最初に自分たちのベストを出して、そのラップタイムは2セット目を使ったドライバーたちに上回れたけれど、マシンのセッティングには十分満足していたんだ」とディクソンはしてやったりの表情だった。
予選2番手はパワーが。予選直前のプラクティス3では6番手だったが、セッティングにズレが出始めていた。しかし、それを予選で修正して来た。このあたりがペンスキーの実力の高さだ。ファイナルステージでのパワーは、大胆不敵なアタックをセッション終盤に披露。闘志溢れるファイナルラップは、大逆転のポール獲得に向けたものだったが、下り坂のバックストレッチを抜けた先の右コーナー立ち上がりでマシンが縁石に乗り上げ過ぎ、マシンがバランスを崩した。
「プラクティス3での苦戦を考えれば、2位まで挽回できたのは嬉しいこと」とパワーはフロントロウ獲得を喜んでいた。
それとは正反対に、ポイントリーダーのダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ)は予選9番手となってガックリ肩を落としていた。ファイナルに進めなかったことが大きな衝撃だった。プラクティス3までを見るかぎり、ディクソン同様にフランキッティもマシンを順調に仕上げて来ている様子だった。しかし、フランキッティは予選アタックで失敗した。「ミスなく1周を走れず、残るは最後の1周となった。そして、そのラップでもターン3でミスを冒した」とフランキッティは悔しがっていた。
佐藤琢磨(KVレーシング/ロータス)は予選11番手。フランキッティ同様に第2ステージでの敗退を喫した。プラクティス1は10番手だったが、今日のプラクティス2で最下位の26番手となった琢磨陣営は、予選でのパフォーマンスが心配されたが、プラクティス3でセッティングを挽回させることに成功し、予選では第2ステージまで駒を進めた。「11番手はとても残念な結果」と琢磨は悔しがっていた。
「ブラックタイヤはグリップが低く、明日のレースではレッドタイヤの方が戦闘力が高いでしょう。どういう順番で2種類のタイヤを使うのかなど、明日のファイナルプラクティスを走って作戦を決めたい」とも話していた。
スポット参戦している武藤英紀(AFS/サム・シュミット)は予選22番手。プラクティス2で5番手につけ、好調そうだった武藤だったが、プラクティス3で一挙に20番手までポジションダウン。「路面コンディションの変化にマシンを合わせ切れなかった」と武藤は話した。
武藤は組み入れられた予選第1ステージのグループ分けでも不運だった。グループは昨日のラップタイムで偶数・奇数に分けられるが、昨日と今日で勢力図が大幅に変り、武藤の走ったグループ2に速い面々が集まっていたのだ。「自分たちの方が濃いメンバーになってましたね」と、この点については武藤も苦笑いだった。
フォーミュラ・ニッポン王者で今回がインディカーデビューのジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(コンクエスト)は、初挑戦した予選ながら第2ステージへの進出を果たした。しかし、第2ステージでは最下位。予選結果は12番手となった。
「初めてのインディカーでの予選としては悪くない結果だと思う。1セッション毎に進歩を遂げることもできている。レッドタイヤは予選で初めて使った。第1ステージではそれなりに性能を引き出せていたと思うが、グリップの高いタイヤで、第2ステージでは少しドライビングで無理をし過ぎてしまったかもしれない」とオリベイラは語った。
