2016年のインディ500参戦を目指して、ドライバーだけでなくメカニックなどすべてが女性によるチーム「グレース・オートスポート・チーム」を発足したとインディアナポリス・モータースピードウェイで発表された。

 このオール女性チームの「グレース・オートスポート・チーム」は、若い女性がエンジニアリングとしてのキャリアを促進できるように計画され、15日にチーム・プリンシパルを務めるベス・パレッタによって発表された。レースエンジニアには、キャサリン・クロフォード、デザインエンジニアにはジェシカ・ロウエ。そして、ドライバーはキャサリン・レッグが務める。

「ジェンダーは重要な問題です。インディアナポリス500マイルレースが始まって以来、ジャネット・ギャスリーやリン・セント・ジェームスなど11人の女性しか参戦していません」

「彼女たちはハードワークを行い、挑戦する日を過ごしたことに感謝を言いたい。彼女たちがいなければ、今日はなかったでしょう。ブリックヤードには、最初ということがたくさんあり、私たちもそのリストに加わることになります」

「私たちは、レースを戦い、勝つことを知っている。そこに到達できるようにチームをまとめていきたい。高いレベルで競争できるようハードに働き、10年後にボルグ・ワーナートロフィーに女性の顔を刻むことが私たちのゴールです」

 レース活動に加え、チームはサーキットの外にいる女性ファンに対して、レースへの参加を促す活動を行うようだ。

「新しいイニシアチブになろうとしています。女性のドライバーがいて、女性のエンジニアもいる。私が2012年にインディ500に参戦していた時にはキャサリンが居ました。でも、女性だけのチームはいまだかつてありません」

「私たちがしようとしていることはポジティブなこと。モータスポーツに女性がいるという偏見を取り除き、みんなに誇りを持って欲しいんです」

 ドライバーを務めるレッグは、「とても成功するはず。だからこのチャレンジをとっても楽しみにしているし、始まりを見たい」とポジティブにコメント。

 チームはすでにFIAのモータースポーツ委員会の女性のサポートがあり、パレッタはスポンサーも近々発表できる予定だと語っている。さらに、既存のチームと共同で、インディカー・シリーズへのフルタイム参戦にプログラムを拡大することを狙っているようだ。

「確かに初めの展開は、インディカーへのフルシーズン参戦をしたいです。時が来たらプロジェクトも拡大できるでしょう。けれども、私がこのシリーズを選んだのは、プラットフォームとステージ、そして過去に女性を受け入れてきたからです。世界で最も大きいレースで、大きいメッセージを発信できる」とパレッタは語る。

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