インドの投資グループが、昨年のA1 GPチャンピオン、ニール・ジャニを擁してBMWザウバーの買収に向けて名乗りを上げ、2010年のF1参戦に向けて計画しているという。
BMWは7月、経済情勢の悪化から2009年末でのF1撤退を発表。その後、ヒンウィルにあるチームは生き残りのためにペーター・ザウバーを中心に買収先を探しているが、もしその買い手がつかない場合、FIAはエプシロン・エウスカディやプロドライブなど、それ以外のチームに参戦権利を与える可能性もある。
そんな中、インドのタイムズ・オブ・インディア紙によれば、インドの投資家グループがBMWザウバーを買収し、フォース・インディアに続く2番目のインドチームとして参戦を計画しているという。その際に投資家グループはインド人ドライバーの獲得を目指しているが、現在F1のレベルにあるドライバーはおらず、レッドブルのサポートを受けるドライバー、ニール・ジャニを候補として考えているという。
「僕の父親はインド人で、母がスイス人なんだ」とF1-Live.comに対して語ったジャニは、07-08シーズンにスイスチームからA1グランプリを戦い、チャンピオンを獲得。今週、インドのスポーツマネージメント会社と契約を行った。「だから僕がスイスにいるときも、父はインドとの繋がりを保っておくべきだと主張していた。僕がモータースポーツの頂点に立てるときが来るならば、インド人としての誇りを持っていくだろう」
BMWザウバーの買収については、マレーシア政府をバックにしたコンソーシアムがロータスの名を冠しF1参戦を画策しているとの報道が流れ、マレーシア政府のスポーツ大臣はこれについて否定はしていない。