レッドブルとの契約を発表したインフィニティだが、マーケティング契約の一部としてチームのエンジン名をインフィニティブランドに変更することは望んでいない。
先日、メディアの多くは、レッドブルとインフィニティのパートナーシップにより、同チームのエンジン名称がルノーからインフィニティに変更されると報じていた。
しかしルノーは、今後もエンジン名称に同社のネームを残すだけでなく、マシンの上でもさらにその存在感を高めている。ルノーのロゴは、エンジンカバーとヘルメットのバイザーに掲げられることになっており、リヤウイングやノーズ、ドライバーのレーシングスーツではインフィニティのロゴが見られる。
英AUTOSPORTにエンジン名称を変更するプランの存在を尋ねられたインフィニティの上席副社長アンディ・パーマーは次のように答えている。
「それはない。インフィニティは本物であることがすべてであり、エンジン名称の変更はそれには当てはまらない」
「言うまでもなく、ルノーとニッサンの間には非常に強い関係がある。業務提携により、ルノーは44%のニッサン株を持ち、またニッサンもルノーの15%を保有している。したがって、両者は強い結びつきにあり、単にエンジンバッヂを変更することは本物の行いとは言えないだろう」
「ルノーは今後もレッドブルのエンジンサプライヤーであり、我々の関与はマシンそのものに対しての協力ということになる」
レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、インフィニティとの契約がルノーとの関係には影響しないと語る。
「我々はビリーシャチオン(フランス)の同僚たちと緊密に働き続けるつもりであり、彼らの名前は今後もマシンに残る」
「ルノーは提携を通して、我々をニッサンとインフィニティに紹介してくれた。この協力はルノーと並んで行われることになるが、2013年のエンジン規定の変更も見据えながら、これからのテクノロジーに集中していくつもりだ」