ドイツGPで初優勝を挙げたマーク・ウエーバーが、次戦ハンガリーGPの後に、冬季に骨折した右足の手術を行うことになった。
グランプリに130戦以上参戦した後にニュルブルクリンクで圧倒的な速さで自身初優勝を勝ち取った結果、ウエーバーは選手権リーダーのジェンソン・バトンとの差をわずか22.5ポイントに縮め、タイトル争いに名乗りを上げた。
元F1ドライバー、ハンス-ヨアヒム・シュトックは、ウエーバーが昨年11月にマウンテンバイクの事故で足を骨折しながらフルパワーでドライブできるのは奇跡であると述べている。この骨折によってウエーバーは療養に長い時間をかけなければならず、今季の開幕戦のグリッドにつけるのかどうかも危ぶまれていた。
しかしウエーバーは、このケガの影響で今季前半戦は力を100パーセント出し切ることができなかったのだと明かした。
「ちょっと甘く見ていたと思う」とのウエーバーのコメントをBBCが伝えている。
「足が完治には程遠かったのは明らかだ。骨折したままだったのだからね。金具で固定してあるだけで、その状態でずっとやってきた」
その金具の一部はニュルブルクリンクの前に取り除かれたが、ハンガリーの後にさらに金具を除去する処置が行われるという。ハンガリーの後、F1は夏休みに入るため、8月23日に行われる次のヨーロッパGPまでの期間を、ウエーバーは回復に当てることができる。さらに、年末に大規模な手術が行われる予定だという。
「チタンのロッドはシーズンが終わってから取り除く」とウエーバーはドイツのビルト紙に対して語っている。
「そしたら(今足にある)こぶは完全になくなるよ」
