マーク・ウエーバーは、メルセデスGPのニコ・ロズベルグがミハエル・シューマッハーとのチーム内バトルに勝利するだろうと予想している。
ウエーバーは2006年、ウイリアムズでロズベルグとチームメイト同士だった。ロズベルグは2010年F1開幕戦バーレーンで予選、決勝ともにシューマッハーより上の順位を獲得した。7度のタイトル獲得という偉業を成し遂げたシューマッハーが3年ぶりにF1に復帰し、チームの主導権を握ると考える者は多いが、ウエーバーは若手のロズベルグが勝つだろうと考えている。
「(シューマッハーが)ニコを倒すとは思わない。ただ、接戦だろうけど」とウエーバーは自身のホームグランプリであるオーストラリアGPを前に、地元メディアに対してコメントした。
「ロズベルグは力があるドライバーだ。シューマッハーもそうだが、僕は今までびっくりするようなカムバックというものを見たことがない。(シューマッハーにとっては)かなり厳しいシーズンになると思う」
ロズベルグ自身は、少なくともシューマッハーと同等の力を発揮したいと述べている。
「ミハエルと同じレベルになりたいと思っている」と彼はドイツのビルト紙に対して語っている。
「ミハエルの記録から自分の自信を引き出すことができたら、それは僕にとってすごくいいことだ。僕が強力なエリアも確かにあるし、オーストラリアでは高いパフォーマンスを示すことができると思う。今、マシンをとても快適に走らせることができている。でも僕らには解決しなきゃならない細かい問題はいくつかあるけどね」
一方で、シューマッハーの以前のライバル、ジャック・ビルヌーブは、シューマッハーは数戦すれば、復帰前のような強力なパフォーマンスを発揮するだろうと予想している。
「彼はまたワールドチャンピオンになれるよ」とビルヌーブはドイツの通信社SIDに対してコメントしている。
「3年ぶりに出場した最初のレースで、コンマ数秒しか遅れていなかったんだ。すごいパフォーマンスだと思う。数戦すればフェラーリ時代の彼に戻るだろう」