マーク・ウエーバーは、インドGPでのフェリペ・マッサとルイス・ハミルトンの接触は単なるレーシングアクシデントであり、今のF1ではあまりにもペナルティが多すぎるとの意見を述べた。
今季何度も接触を繰り返しているマッサとハミルトンがインドでも接触、これまでと異なりスチュワードはマッサにペナルティを科した。
しかしウエーバーは、このアクシデントはペナルティに値しないと考えている。
「ルイス・ハミルトンとフェリペ・マッサの今回のクラッシュに関して、どちらが悪くどちらが悪くないのかについては1日中だって議論ができる。僕の意見ではフィフティ・フィフティだ」とウエーバーはBBCでのコラムに記している。
「彼らが接触したコーナーはとても高速のコーナーだった。5速で約135mphだ。そこで抜くのは難しいが、ルイスはターン4をうまく走り、フェリペのインに入った」
「昔からよくある類のアクシデントだ。ルイスは仕掛け、フェリペは自分のラインを譲らずにコーナリングした。ルイスは引こうとしたが無理だった」
クラッシュが発生するたびにペナルティが科される最近の傾向についてウエーバーは次のように述べている。
「F1はペナルティに関してロードカーのカルチャーに近づいている。事故が起きたら誰かが責めを負わなければならないという感じになっている」
「今回の場合、スチュワードはフェリペはルイスにもっとスペースを残せたはずだと考え、ドライブスルーペナルティを科した」
「確かにフェリペはルイスにもっとスペースを残せたはずだ。だが状況ははっきりしない。ドライバーたちは常にスチュワードに一貫した態度をとってくれるよう望んでいる。公平に言えば、彼らもそうしようとしている」
「誰かが明らかにばかな間違いをしたら、そのときはペナルティを科せばいい。だが時にはよくあることのひとつだとみなした方がいいこともある。よく言う“レーシングアクシデント”と判断して何もしない方がいい」